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花菖蒲

日常やら何やらかんやら気儘に綴ります。気儘に。

孤独な三毛猫 其の參

2019-12-13 12:53:00 | やつがれシリーズ~心を捜して~
三毛猫は此処数日、白狐に逢えていない。
文(LINE)の遣り取りはしているけれど、何となく寂しさを感じて居る。
何故だろう?
三毛猫はその寂しさの正体を見付けれずに居る。
お互いに職場は一緒でも担当業務が違うのですれ違って然りなのに。
それは分かってる筈なのに…
何故、こんなにも不意に寂しさが込み上げてきて文の返事が来たら嬉々として返事を返す。
三毛猫はそんな自分に少し嗤いつつも、白狐との遣り取りを愉しむ。
短い通数でも構わないのだ。
白狐が健在ならば三毛猫はそれだけで安心する。
時には白狐のすっとぼけた発言に激しく突っ込みを入れ…
時には白狐の身を案じ…
時には白狐が三毛猫の身を案じてくれたり…
三毛猫に力を与えてくれる遣り取り。
ほっこりして心が暖まるのに…
遣り取りが終わると寂しくなって何となくポッカリと胸に穴が開いた様な妙な感覚に襲われる。
そうして心が冷えて征くのを感じる。
分からない。
三毛猫は自らの心の機能がおかしくなってしまったのか?
と、考える。
元から一般人のソレではないけれど…
こうもおかしくなったのはコレが初めての様な気がする。
満たされてるのに満たされてない感覚…。
渇くに渇いて居る。
貪欲なまでに何かを求めて居るのだ。
それを形容出来ないで居る。
考えても、考えても…
悩んでも、悩んでも…
答えが見付からないまま…
三毛猫はモヤモヤして居る。
答えが見付らない事は何となく心に引っ掛かって気に掛かってしまう。
この感情の出所は一体、何処からなんだろう?
三毛猫は自分に経験の無い感情に戸惑うばかりである。
一体、この感情は何というのだろうか?
苦しいとか、辛いとかは全く無く。
只、寂しさが募る様な感覚を覚え…
其処から心が冷えて征く…
心が冷えたら渇きに喘ぐ…
あー、本当に厄介だ。
と、三毛猫は自分に対して感じる。
本当に面倒くさいよね。自分。