(エビスくんより)「ゆうこな・・・ゆうべ、なんべんも言うた。せんせが黙っとき言わはっても、喉ぜえぜえさせながら・・・お兄ちゃんのことな、ひろしのこと・・・これからもずうっと、仲良うしたって、友だちでいたってください、て。お兄ちゃん、学校終わっても友達と遊べへんさかい、エベっさんが友だちでいてくれたらええなあ、て・・・」アホや、ゆうこ、アホやおまえ。ぼくはどうしていいかわからなくなって、スリッパで床を踏み鳴らした。なんでそんなことお願いすんねん、いっぺんしか会えんのやぞ、エベっさん、いっぺんしか来てくれはらんのやぞ、お兄ちゃんのことお願いしてどないすんねやアホ。ナイフ