しさ治徳です

地域住民の生活を守るために、その要求をどうしたら解決できるか、住民の皆さんといっしょに考えます

謝礼一割は業界の常識か・・・・GIS九州汚職事件傍聴記

2010-04-11 10:50:20 | Weblog
9日午後は、佐賀地方裁判所でGIS九州汚職事件の公判でした。この日は事件の中心的人物である唐津市役所の元総務部長とGIS九州の元社長の証拠調べが行われました。
 真実を述べるという宣誓の後、証拠調べが行われました。二人の証言から事件の全貌が語られて行きました。
元部長は、GIS九州の顧問となった市役所OBから働きかけを受け、GIS九州はデジタルの航空写真機を持たず、また、借りられる状況でもない中で、唐津市の固定資産評価のための入札に参加し、落札するために、大手を指名業者から外すように工作をしたことが証言されました。
事件を紐解くやり方は推理小説を読んでいるほどに興味と興奮を覚えるものでした。
その光景を見ながら、一度スナックで顔を合わせただけで「信用」を置ける人物とする、職員感覚は理解できませんでした。
また、「謝礼1割」ということを第三者である不動産屋から要求されると、すんなりと応じる事務的な在り方は、業界の常識となっているのかという印象と、これでいいのかという思いが沸々と湧いてきました。(2010.4.9)

前向きに頑張れーー厳木中学校の入学式で

2010-04-11 10:22:30 | Weblog
4月9日は厳木中学校の入学式でした。在校生や両親、来賓らの拍手に迎えられて丁度40人の子どもが入場してきました。担任から名前を呼ばれて、在校生に向かって頭を下げた後再び椅子に背筋を伸ばして、緊張して腰かける姿に、何とも言えぬ清々しさを感じていました。その光景を見ながら、2月末のことが思い出されてきました。
 ある父親が、中学校の校長から新入生は当初45名のところ中高一貫校に5名が入学するので一クラスになると聞かされたが、本来二クラスなのに何とかならないかという相談でした。
 すでに二クラスを求める署名を集められておられたので、議会に提出されるのであれば議員の賛同を得なければ不採択となるので、過半数の議員に直接事前にお願いしておいた方がいいですよと感想を述べていた。
 運よく佐賀県の新年度の方針が変更されて、子どもたちが40人であっても二クラスでの学級編成ができることになって再び顔を見せられた。
 その中で、志政会の議員にもお願いしたけれども「決まっていること」「議長にも相談したが」との話で、請願の紹介議員になることを断られたという報告でした。
 学級定数40人はあくまでも目安で、厳格なモノではないために、県も独自の判断で二クラスを認める方針を出したのでした。この経験を北波多では十数年前にしています。
 さらに少人数学級は世界の流れだけでなく北波多以後全国に広がっています。こうした中で、住民の願いを「決まっていること」と議会での論議の入り口である「紹介議員」となることを断るのはいかがなものでしょうか。
 議員の仕事は、決まったことをさらに住民の立場で変革する前向きの姿勢が求められると考えつつ、前向きの人生になるように頑張れと心の中で呼び掛けていた入学式でした。(2010.4.9)

文化財壊したら罪ですよね

2010-04-07 16:49:52 | Weblog
文化財を壊したらどうなる。法には文化財が国民の財産ということで、罰則規定があります。しかし、唐津市は旧大島邸を壊しても、文化財と指定していないから罪に問われない。佐賀県教育委員会は文化財と言わんばかりの報告書を遠い昔、平成8年に出版しています。ならば、唐津市長は、文化財であるかどうかを諮問しなかったという不作為による文化財の破壊者となるのではないか。さらに、壊すことが目的だったのならばもっと悪質、との市民の方のご意見に私も同感です。(2010.4.7)

「旧大島邸が『文化財』ではない根拠は、何に?」についてのコメントへの回答

2010-04-01 12:59:32 | Weblog
2010.3.20の「旧大島邸が『文化財』ではない根拠は、何に?」について市民の方からブログにコメントを頂きました。匿名ですのでここで私の考えを述べたいと思います。その前にコメントには感謝申し上げます。
 そこで、「文化財ではないので『文化財なので』という文言は不可」ではないかと言われます。確かに、唐津市も旧大島邸を文化財に指定していません。私もそこは心得ているつもりです。ですから、「佐賀県教育委員会が旧大島邸を近代和風建築における文化財と言わんばかりの評価をしているのだから、唐津市文化財保護審議会へ諮問して、その答申を得て文化財としての評価が得られるならば、指定すべし」と議会で主張したところでした。
 さらに、議会の多数派は、旧大島邸が解体された時に発生する「貴重な部材について、」市民の税金を投入して、廃棄処分という通常の取り扱いでなく保存をするために「慎重に取り扱いを行うよう要望する」根拠は何なのか、明らかにする責任があると考えます。
 そこで、歴史上、芸術上価値があるというのならば、それは旧大島邸が文化財ということになると考えます。
 ところで、市議会のとりまとめた、「旧大島邸取り扱いについては、将来、復元できるような記録保存に努め、旧大島邸の解体時に発生する貴重な部材について、慎重に取り扱いを行うよう要望します。」との文章について、コメント氏は「将来、復元・・・」が主語であるかのように言われます。しかし、私は、文字では書かれていませんが、審査した「総務教育常任委員会」あるいは「唐津市議会」が主語でなければ、「慎重に取り扱いを行うよう要望します。」との帰結には至らないと考えます。
 繰り返しますが、唐津市議会のまとめの付帯意見は、私たちの主張を採用しないとしても「(旧大島邸が文化財として相応しい建物だから、議会としては唐津市に対し)・・・貴重な部材について、慎重に取り扱うよう要望します。」という表現をとられた方が、市民の皆さんの納得のいく文章に近づいたのではないでしょうか。(2010.3.31)