頭は少し重いけれど
ほぼ平常に戻った。
私がめまいでへたりこむ姿を見ただんなさんは
ちょっと怖くなったのか
今日一日は寝てるようにと言われ
全ての家事や食事作りをやってくれた。
不謹慎だけど
シンガポール時代を思い出した。
夕飯にはお好み焼きとサラダをさっさと作ってくれて
人間、数をこなすことで腕をあげるものだということがよくわかる。


なんとドレッシングまで手作りで
私の体が欲しているような優しい味だった。
彼のおかげで
一日溜まったバラエティ番組を観たり、ラジオを聴いたり、本も読めた。

友人Mちゃんが紹介していた本
庄野千寿子さんの
「誕生日のアップルパイ」
千寿子さんが娘さんの夏子さんに宛てたお手紙の中によく出てくる夏子さんの作るアップルパイがどんなに美味しいのか想像するだけでよだれが出そう。

料理家のウー•ウェンさんの
「本当に大事なことはほんの少し」
私の好きな料理家の1人、ウー•ウェンさんのエッセイ。
シンプルな暮らしも好きだが
子育てに関するウーさんのお母さんの言葉
「子供の前に立ってはだめ。後ろにいて、彼らの見る方向を一緒に見なさい」が、今までもこれからも私にとっての指標になるなぁと感じた言葉だった。
子供たちの体調や気分を考えて作ってきたご飯。
これからはだんなさんと自分のために
シンプルで美味しいご飯を作っていきたい。
それにしても、あのめまいはどこにいったのか。
また突然あんなふうにぐるぐる目が回ったらと思うと恐ろしい。
自分には起こらないと思わず
いい経験だと思って
日々気をつけて生活していかねば。