訪ねて眺めてスルー ~そらと花と

京阪神(近畿地方)の植物園、里山、町を訪ねます
花と自然、文化、歴史をテーマにお伝えします

神戸市 魚屋道を歩く(後編) 有馬温泉まで歩く170319

2017-03-22 | 通りすぎる
「神戸市 魚屋道を歩く(前編) 神戸深江生活文化史料館で下調べ」の続きです

3月19日、天気晴れ、気温15度
神戸市東灘区深江から六甲山山頂を経て裏六甲の有馬温泉を結ぶ
約12kmに及ぶ魚屋道(ととやみち)を歩いてきました
現在ではハイキングコースですが、昔は神戸の海でとれた魚や生活物資を
六甲山を越えて有馬へ運んでいたそうです
魚屋道全図

出典:国土地理院ウェブサイト 加工はsincekeseeda

大雑把に作図してみましたが、有馬温泉まで結構直線で結ばれています
道程としては最初の風吹岩までと本庄橋跡から六甲山上までの登りが
厳しく、途中は大きなアップダウンはありません
出発点の深江から六甲山上まで4、5時間ぐらいです

前日に芦屋市役所南側から魚屋道を撮りました
個人宅が映るのを避けるため、写真の下半分をカットしています
魚屋道は写真中央の谷を登って山を越えていきます
六甲山頂は写真中央のさらに奥です

魚屋道の石碑です。現在、午前8時30分です
阪神電車深江駅南にある大日靈女(おおひるめ)神社からスタートします

森稲荷神社です
言い伝えによると稲荷の神霊が海から御輿に乗ってやってきたそうです
この近くから山道に入ります

風吹岩につきました。ここから大阪湾が広く見渡せるのですが
今日はハイカーが多いので写真は諦めました

本庄橋跡です。この辺りは大きく開けた河原となっています
過去に洪水もよくあったようで現在は本庄堰堤という砂防ダムができています
昔は有馬と灘の人々の物資交換の場であったと伝えられ、この本庄橋も
有馬と東灘の交通がさかんだった時期に近隣の村人によって掛けられたそうです
ただ橋は自然崩落してしまい、現在は残った橋石と案内の看板を残すのみです
ここから七曲りと呼ばれる山道を登って六甲山頂へ向かいます

山道の頂上、一軒茶屋です。ここで一息入れます。時刻は午後0時30分です
ここまで4時間ほどでしょうか。休日でハイカーが多いので道に迷うことは
ありませんが地図は携帯しましょう。六甲山最高峰はここから歩いて5分です
ちなみにこの辺を含めて六甲山上は京阪神から車で行き来できます

吉高神社跡。六甲山上にあった神社は有馬温泉の温泉神社に遷座しました
ここから有馬温泉まで山道を下りていきます
この辺りは歩くなら秋の紅葉のシーズンがいいですね

虫地獄の石碑

鳥地獄の石碑、「とりちこく たんさん水」の石碑
有馬温泉に着きました。魚屋道の終点です。時刻は午後2時です
山道の終わりに虫地獄、鳥地獄の石碑があります
有馬温泉の射場山と愛宕山の間のここは地獄谷と呼ばれています
かつてはこの辺りから炭酸ガスがたくさん吹き出て辺りの鳥や虫が
死んだところにこの名前の由来があります
明治以後に炭酸泉の堀削が行われ、湧き出た炭酸水は良質の飲料水となりました

温泉神社です。山道を下りてすぐに愛宕山公園があり、公園頂上の
展望台から降りたところにあります。有馬の温泉守護神として信仰されています
子宝・子授けの神としても有名です

六甲山上の吉高神社がこちらに遷座されていました

帰りは神戸電鉄有馬温泉駅から電車に乗ります
三田から宝塚、あるいは新神戸を経由して帰ります

登山の様子は〜山に登るすべての方を対象にしたコミュニティサイト〜ヤマレコにもアップしました
ヤマレコ sincekeseeda 六甲山 魚屋道 東灘区深江→有馬温泉駅
登山ルートや写真を掲載しています。ぜひご覧ください
周辺地図

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