懸命に走って来てくれた・・・「君の名は？」

今日は、快晴で、日差しが強い
駅の待合室で友人とちょっとパンを食べて、ハウステンボスへ向けての電車へ乗りかけた時だった――――

「あ・・あのう・・・こ・これ・・・お忘れじゃないですか」

振り向くと、懸命に階段を駆け上がり、息を切らしながら差し出してくれたのです

「私の日傘・・・あっ、ごめんなさい　ありがとう」

受け取ると、男子高校生は爽やかに・ニコリと笑い、友達と階段を降りて行き、私達が乗った電車のドアは閉まり・・・

一瞬の出来事で、ちゃんとしたお礼も言えず・・・すみませんでした

日傘のお蔭で、頭上から照りつける日差しの中、ハウステンボスの散策が出来ましたよ

「本当に助かりました　ありがとうございました」