それ以降はローマから遠く離れた植民市のローマ市民だろうと、既存の選挙区に編入されたので投票したければローマ近郊に直接行くしか無かった。
ローマ市民とは、市民の最高権威者・代表者としての繋がり
イタリア各都市とは、友好関係にあるローマ市の権威者としての繋がり
属州とは、総督に対する上位命令権保持者としての繋がり
属国に対しては、王の友人としての繋がり
パッチワーク的なあれやこれの総体が皇帝といううーんこの
@SPQR_RomeFan 貴族社会というのが自身のネットワークに大きく依存している以上、「自身のネットワークで見渡せる以上の大きさの組織を嫌う」というのは凄く理解できます。
そういや、ローマ皇帝って同時代の人間からは通常どう呼ばれていたのか未だによくわからない。PrincepsなのかImperatorなのかAugustusなのか。それとも三者がランダムに使われていたのか。
ローマ皇帝について考えるとき、当初はそれらは全て別々の土台を持つ繋がりで、時代を下るごとにそれらが全て一体化した「皇帝」になった、という流れは重要よね。
@Miles_Gregarius ローマ史家のブライケンが言うには、貴族というのはそもそも、自身のネットワークで見渡せる以上の大きさの組織を嫌う、とのことです。
加えて、継続的な特権・役割分担を持つことを嫌うという、ある種の平等性への志向が貴族社会の特徴なんだとか。
別にアウグストゥスはあらゆる権限を取り上げた、あるいは掠め取ったわけではない。
あらゆる方面から「アウグストゥスになら任せられるし、協力も出来る」という合意と承認を一つずつ取りつけていったという方が正確。
それを踏まえてこそ、アウグストゥス死後にティベリウスが権限の返還を申し出たときの、強烈な反発が理解できると考える。
あれは「俺たちはやりたくない」という類のものではなく「俺たちはこんなにも協力するつもりなのに、何が不満なんだ」という種類の反発だと思う。
@SPQR_RomeFan もちろん、「自由」という言葉自体が皇帝への反発を示す意味合いを示す様になったりと、時代による思想変遷はあるわけだけど。
@Miles_Gregarius もちろん、法的には全然別の産物なんですけどね。ただまあ、ややこしいから一元化しよう、とならないところがローマ人の保守性というかなんというか。
ティベリウスは古来では暗君呼ばわりだけど近代では実は名君だった、という指摘がなされて現在に至るわけだけど。
そろそろ行政官としての名君っぷりとは別の、政治家としての残念っぷりをバシバシ指摘していってもいいと思うぞい。
@Miles_Gregarius それもあると思いますが、個人的には、根本的な部分で議員達の上昇志向を理解できていなかった疑惑があります。
例えばユダヤ古代誌によると、「何故総督をあまり変えないのか」という類の質問をされたときに「その方が担当者が職務に熟達するから」という答えを返したとのこと。
それは「行政官を派遣する」という観点からは正しいけど「議員達のキャリアパスを整える」という観点からは絶望的に間違ってる。
ティベリウスの経歴って、成人してからずっと軍隊で皇帝になるまでローマでまとまった期間を過ごした事が無かったような気がする。軍務から長く離れた唯一の期間がロードス島に引きこもった時だったような。
アウグストゥスが生前に心血を注いだ事柄の一つが「自政権下におけるキャリアパスの構築」で、首都長官という名誉職を、最初は人気がなかったにも関わらず導入・定着させたりしてる。
「キャリアパスの確定」は、アウグストゥス政権に参加すると何処まで行けるかというロードマップの確定であり、人生設計の見通しを立てる指針であり、わかりやすく「他人より勝る」ことを示す基準である。
つまり、政権参加による目に見える利益といえる。
そういう意味では「属州総督で足踏みさせる」というのは、一部の野心的な人々を除けば議員達にとって利得でもなんでもない。
お前は有能だ、という理由で単身赴任期間を延々と伸ばされて満足する人はそう多くないと思われる。まあ、総督は嫁連れて赴任しても良かったけど。
@Miles_Gregarius アウグストゥスの宮廷政治に関しては殆ど情報が絶無なので、いろいろな見解があるようですね。自分が上げたのは、法的な権限を辿るとティベリウスの位置は間違いなく共同統治者にして事実上の後継者だった、という見解です。
ティベリウス政権下の不満の一つには、帰国すればさらにキャリアを積めるのに先延ばしにされた、という類のものもあるのではなかろうか。
晩年のティベリウス無気力説はその辺に起因するのではないかという疑念。役職を弄るのを避ける傾向にあったのは事実のようだし。
『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』※4回目の紹介
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/3f780…
2014年8月25日
東電は、現在も毎日80億Bqが
福島原発から海に流れていることを発表
ストロンチウム90:50億Bq
セシウム137:20億Bq
トリチウム:10億Bq
学校では小学校高学年ぐらいから、授業でディベートのようなやり取りをさせて、攻撃的なやり取りが怖くなって萎縮してしまう子も。ザッハリヒ的な考え方の訓練の前に、まずは多様な意見を出し合っても許される場を経験させてあげたい気がします。 twitter.com/BarlKarth/stat…
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