松凬からくり帖

松凬さんが73年の人生と吟道50年からの体験や、これから起こるであろう!未体験談を写真と共にお届け!

葛飾北斎は【李白観瀑図】と【詩歌写真鏡・李白】と後藤夜半の句

2017-10-22 11:52:30 | 日記

「後藤夜半」の句に【滝の上に水あらわれて落にけり】がある

この句を知ったのは「わざと字余りにして生きた句で有名」との解説から

将に「滝の上」と「滝の上に」とでは臨場感が違う

滝の話になると必ず出て来るのがこの句

因みに「後藤夜半」は大阪出身で、曽根崎新地の出身とか

北斎の「李白と滝」と違いますのか??と云われそうですが・・・

大阪が生んだ「後藤夜半」の故郷で「北斎展」を開催〈こじ付けか~?〉

ではわが愛する「李白」を二作品描いている【葛飾北斎】へと参りましょう

先ずはその一・・・【李白観瀑図】です

  

北斎の【李白観瀑図】です        右がその部分で、滝を見上げる李白、何故か背中に子供が

この作品は今から11年前に神戸を皮切りに名古屋・東京と回った、

ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展【江戸の誘惑】で日本初公開になったとか

 

全く持って・・・知りませんでした、【李白観瀑図】を直に鑑賞できたのに・・・残念なり

では折角なので李白の漢詩【廬山の瀑布を望む】を・・・

    

    廬山の瀑布を望む   李白作

  日は香炉を照らして紫煙を生ず

  遥かに看る瀑布の長川に桂るを

   飛流直下す三千尺

    疑うらくは是銀河の九天より落つるかと

誇張した表現で有名な李白ならではの雄大な瀑布の表現である・・写真をどうぞ

  

この香炉峰から流れ落ちる瀑布を・・李白は「銀河の九天より」落ちるかと思ったと・・・

九天とは、見上げる空が「一天」としたら、その「九倍も奥の天」の天と云う

それをさらりと言ってのける李白、しかし日本の北斎も李白に負けない表現をしている

北斎も今や世界の北斎、大阪・阿倍野ハルカスで開催中の北斎展も

 

ギリスの大英博物館・国際共同プロジェクトとあるように11年前のボストンからイギリス

いや~北斎をこれだけ世界中の人々に愛され、収集されているとは・・・すんまへん本題に

では北斎の李白と瀑布「その二」と行きましょう

 

こちらは北斎の【詩歌写真鏡・李白】と云う作品   その部分、滝を睨め付ける李白、 

最初の李白が、うしろ姿のユーモラスな感じに対して、今回の李白は鬼気迫ると云う感じで描かれている

この北斎の二作品の瀑布、共に直線で滝を表現している、北斎は他にも多くの瀑布を描いている

その中でも滝の上の部分を、まるで望遠鏡で覗いたようなさくひん【木曾路ノ奥阿彌陀が瀧】を観てね

滝の上の部分が・・・望遠鏡でのアップ画像のように描いている

北斎は100歳まで生きるつもりだったらしい・・しかし90歳で命尽きる

最初の「李白観瀑図」は90歳で亡くなる年に描かれている

阿倍野のハルカスにも来ているらしいが、絶筆と云われている【富士越龍図】を

最後に見て頂きながら・・・今から衆議院選挙投票に行って来ます

有難うございました・・・選挙、行きましたか?? 

 

 


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