どうも皆さん
とうとう「獣の奏者外伝」読み終わってしまいました
本編では語られなかった部分・・・しかしかなり濃密な話が詰まっておりました
上橋さん曰くこの話を本編に組み込んでしまうと獣の奏者の形が崩れてしまう部分を外伝にしたそうです
主な内容としては主人エリンとその夫が夫婦になるまでの話。エリンの恩師のうら若き頃の捻れた恋の話
そして物語冒頭にはエリンの母、ソヨンが登場しました
上橋さんは恋愛を描くのは苦手とおっしゃっていましたが、僕自身も恋愛小説や恋愛要素のある作品には苦手意識があるんです
今回の作品のテーマはおそらく登場人物による出会い、恋、愛、運命でしょう
しかし、この作品に描かれているのはただの恋愛ではない、もしかしたら普通の恋愛かもしれないのですが
男女の関係の中に様々なものが見えました。
生まれながらの身分に身を任せ決まった道を進むことに嫌気がさし、貴族の道からはずれることを決めた者
幼い頃から過酷な運命を背負わされた者同士のぎこちない恋
本編のようにグワッと勢いのある盛り上がりシーンはありませんが
こういう出会いが無ければあの本編の内容のようなことも起こらなかった。
そういう人間や獣、自然の全てのものにある「運命」を感じさせてくれる。そんな作品でした
なんだか上橋さんが描くと凄く深いものを感じてしまいます
もしかしたらこの作品だからなのかもしれません
まだいろいろ書きたいのですがうまく言葉でまとめられません・・・すみません
僕にもこういう出会いが訪れたらいいですね(笑)・・・・・いいですね
さて、「守り人」と「奏者」どちらもまさに生きる物語でした!今でも僕中で生き続けています
そしてこれからこのシリーズを読む方がいらっしゃるのならば上橋さんや他の解説者の言葉を借りて一言言わせていただきます
「守り人」も「奏者」も児童文学ではありません。そしてただ幻想・架空という意味のファンタジーではありません
子供も大人も楽しめる、読む年代によって感じ方の変わる、架空の世界の現実味溢れる物語です
でもあまり深く考えて読もうとしなくて大丈夫です、僕もそうでした。読んでるうちに自然と引き込まれる作品は良い作品です
彼女らと一緒にいると、きっと楽しい時間をすごせると思います
僕もこの二人についていけてよかったです
今もう一度守り人シリーズを一周してバルサたちに会ってこようか考えてます(笑)
上橋さんと製作にあたっての関係者、作品の登場人物全員に感謝の言葉を
ありがとうございました!!
ペンタブ鉛筆画「バルサとエリン」