暗く寂しい街だった…どぶ板通り ヨコスカ
母の手を握り締めて始めて歩いた横須賀は…まだヨコスカだった
急死した父がお世話になっていた会社等に4年遅れて
母と挨拶廻りをしていた頃だった
すれ違う人たち皆が心寂しく歩いていた記憶があった
父と母がどこでどうやって知り合ったのか
1度も聞いたことはない
父との思い出は何ひとつ記憶の中にはない
でも私の中でのこの横須賀が強烈に心の中に残っていた……
私が2歳の時に父が脳溢血で他界し
それからすぐに私が大病を患い2年近く入院を余儀なくされ
元気に歩けるようになって退院できるまで母は懸命に看病してくれていた
愚痴ひとつ言わず…
いつも母がそばにいてくれた…
歌手になりたくて音楽学校にも入れてくれ
帰りが遅いと駅まで迎えに来てくれた…
そして何年かたち
テレビで山口百恵さんが「横須賀ストーリー」を歌っているのを聴いて
あのモノトーンの街 ヨコスカが1つずつ色をつけて
見事なまでに私の心の中のヨコスカを横須賀に変えてくれた…
何故か哀しい街 心寂しい街 空しい街 絶望の街 のイメージが
好きな街 横須賀に変わった時だった(^^♪