しろまるは筆不精

ひげもさなおっさんのつぶやき。
それでもいいから生きていこうね。

さよならを言わない動物たち

2004-08-25 01:47:31 | Greeting
昔読んだ星新一のショートショートにあったようなことが
またひとつ現実になろうとしています.アフリカに棲息する
キタシロサイが今はもう20頭前後しかいないという話を
見つけて哀しくなりました.普段地球に優しくーとかあんまり
思わないほうだし,エコロなひとでもなんでもはないのですが,
何も言葉を語らずに絶滅していく動物たちのことを思うと
なんとも言えない気分になります.やっぱり,もう後戻りは
できないんでしょうか.20頭.残念だけど無理でしょう.

日本で最後のトキが死んだ時にも,小さな頃に『モアよ
ドードーよ永遠に』を読んだ時にも,同じように同じような
感じ方をしました.ぼくのこころの根っこの部分はあまり
成長していないようです.もしくは,誰の心にも同じように
同じことを考える機能が備わっているのかもしれませんが,
人はそれぞれですから強要することもできません.ぼくは
ただひとりエゴイスティックにしんしんと悲しむだけです.

もし機会があったら,星新一の「ボンボンと悪夢」の中に
収録されている『友を失った夜』を読んでみてください.
最後のサイが死ぬ時,どんな顔をして泣けばいいんだろう.
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3 コメント

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はじめまして (matthew)
2004-08-25 02:18:58
こんにちは、検索していてここにたどり着きました。



10年ほど前にケニアとタンザニアへ旅行に行った際に、サイを見ました。その時に現地のガイドから数十頭しか残っていないということを聞かされたのですが、そのガイドによると、一角獣はいずれ絶滅する運命にあるものなのだ、ということでした。(実際はどうなんでしょう?)二つ角を持った動物と違い、一角獣はもし戦いなどでひとつしかない角を傷つけてしまった場合、大きな致命傷なのだそうです。



それにしても、あのときサファリで出逢ったサイはその風貌に似合わないほどやさしい目をしていました。このままでは、絶滅の危機は回避できそうもないようですが、これも自然の摂理なんでしょうか・・・。悲しい現実ですね。
返信する
おっと、 (matthew)
2004-08-25 02:22:38
URLの入力間違えました・・・。

http://blog.goo.ne.jp/matthewsfca

でした。失礼しました・・・
返信する
はじめましてこんばんわ. (しろまる)
2004-08-25 02:40:38
> matthew さん



サイはやさしい目をしていますよね.

ぼくはサイという動物に特別に思い入れが

あるわけではなく,ただなんとなく普段から

絶滅しそうな動物であるなあ,ということを

ぼんやりと思っていたのですが….

実際に数として現われて来るとショックです.

その勢いでこんな文章を綴ったのですが

本当にサイに逢ったことのある方が

いらっしゃってとてもうれしく思います.



一角獣ですか.サイの角は厳密に言えば

骨もなく毛の集合帯なのですが,確かに

ユニコーンはいないしイッカクもその数は

少ないそうだし….でもふたつの角だから

有利とか一角だから不利だとかではなく,

今目の前にいるものがいなくなるというのが

個人的な感傷で哀しいと感じるのです.



自然の摂理.だけど避けられるものならば

できるだけ避けておきたかったものですね.
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