パクブログ

JAZZとCAFEのページ。

ある、女。の巻

2010年04月24日 20時32分04秒 | あるパクさんの一日
「女」と呼ばれる女がいる。

僕は、それが誰だか知らない。誰だか知らないけれども、確かに、そこにいるのだ。

もうこの家に帰ってきて1年ほど経つが、一度も見たことがない謎の女なのである。


僕がフルートを吹き鳴らしていると、ふすま一枚隣の部屋から声が聞こえてくる。

僕が風呂に入っていると、廊下をパタパタと走り去っていく。

食卓に謎の料理が置いてあるので、これはいったい何なのか、誰が作ったものなのかと聞くと「女」と一言だけ返ってくるのである。得体の知れないものなので、もちろん僕は、食べない。



ところが先日、事態は急展開を迎えた。

階段を上ったところで、ふと前を見ると、誰かがこっちを見ていた、そしておもむろに話しかけてきたのであつた。

女、だった。

女はしばらく話し続けた。僕はわけがわからなかったので、暗い階段を上ったところに突っ立っていたのだが、女はようやく人違いだと気づいて、わーと声を上げたのだった。

女は、僕の予想に反して、綺麗なおね~さんだった。

だが、僕はまだその素性を知らない。分かっているのは、それが「女」と呼ばれる女であり、綺麗なおね~さんだった、ということだけだ。

つづく

ライブはであいの巻

2010年04月16日 22時22分47秒 | 音楽のこと
う~む、今月は3回のライブを予定しております。すでに2回終えたわけですけども。

最近は、休日に練習室にこもっているのと、プールに泳ぎに行くのが至福の時間になっているわけですが、練習しているだけではさみしいので、なんとか時間を作って演奏活動を継続しております。

さすがに、毎日睡眠不足なので、平日のライブはかなりキツイ・・。

そんなわけで、ここ何回かのライブは内容が少し変化していて、アルト2本だったりします。僕と似たタイプの奏者なんで、もろかぶりなんですが、いい意味でも悪い意味でも刺激を受けてしまいます。そろそろ新しい活躍の場を探さなくてはなりません。

このバンドで一緒に演らせてもらってからもう4年目になるんですが、最近ようやく、目でお互いの言いたいことを理解できるようになってきました。といっても何を吹いても親分が上手くまとめてくれるんですけどね。その調和が乱されてしまうのがちょっと嫌だったりする。

それから、この前は、久々にいいドラマーと演りました。プロになるんだかなったんだかっていう人だったんだけど、これがとてもスイングしていて気持ちよく、吹きながら吸い込まれていきました。彼はまだ10代だそうで、すげえな。

2ndステージでは、ジャズボーカルなども入ることになって、僕は少し休憩して後ろで聴いているんですが、これもけっこう、イイ。

写真の彼、ライブ後にセッションしました。お店のバイトさんなんだけど、ロンドンに行ってしまうそうで。最後に演りたいということで最初にして最後のセッションになりました。彼はライブが終わるといつも「かっこよかったっす」と言ってくれるナイスガイである。いつのまにか、ジャズギターが弾けるようになっていた。たくさん練習したんだろうな。

今年はサックスを習いに行きたいなー。

目下、ベニーゴルソンの「stablemates」に取組中です。