吹く風ネット

ぼくの夏

ぼくの夏
大きく開いた空の下を
夏、きみと二人で歩いていく
静かな風は汗をぬぐって
蝉の輝きは時を止める

遠くで子供達が野球をやっている
カビの生えた想い出が日にさらされ
今にも飛び出しそうなぼくの幼さを
きみは笑って見つめている

そうだこの夏、海へ行こう
忘れてきたふるさとの海へ
きみと二人で子供になって
忘れてきたふるさとの海へ

 お祭りの夜、二人で浴衣着て
 いっしょに金魚すくいやろうよ

幼い頃の想い出が
ぼくの夏を駆け巡る
一足早いぼくの夏を
きみは笑って見つめている


 21歳(1978年)、東京にいた頃に書いたものです。

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コメント一覧

しんた
まかろんさん、おはようございます。
自作の中で一番好きな詩です。
ここでブログを始めた頃(昨年秋)から、ここに上げたいと思っていたのですが、夏の詩だから夏になるまで待ってました。
いい評価をいただいて、嬉しく思います。
ありがとうございました。
まかろん
https://blog.goo.ne.jp/macaronteaparty
すごく良いと思います!!👏

>カビの生えた想い出が日にさらされ
>今にも飛び出しそうなぼくの幼さを


子供のようなワクワク感を鮮やかに描きながら、
こういう、自分をちょっと茶化す視点を散りばめる。

バランス取れていて良いなと思います。

ちょっと今、嫌なニュースを聞いて嫌な気持ちになっていたのですが、
気持ちが明るくなりました😄

またの記事を楽しみにしていますね。
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