最初猫は気づかなかったようだ。二匹で必死にやってやられてやっていたが、こちらの気配を感じたとたん、急にやってやられてをやめた。
その時の猫の表情が忘れられない。いかにも悔しそうな、いかにも不愉快そうな顔をしていた。
何においても人間というのは、気持ちのいい行為をする時は、人目をはばかるものだが、猫は違う。いつでもどこでも本能の命ずるままに、やってやられてやっている。
とはいうものの、いっちょ前に迷惑だけは感じているようだ。
「見世物じゃないぞ、どっか行け!」
あの時、猫は目でそう言っていた。
最新の画像もっと見る
最近の「思い出」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 日記(798)
- もう一つの日記(1)
- ぶるうす(253)
- 思い出(28)
- 過去の日記(181)
- 言葉をつま弾く(29)
- 詩風録(13)
- 街風景(0)
- 夢見録(0)
- 吟遊(0)
- 生活(3)
- 事件簿(0)
- 飲食ネタ(1)
- 頑張る40代!(0)
- 健康一番(6)
- 備忘録(0)
- ローカルな話(1)
- 聴き歩き(1)
- スポーツ(0)
- 仕事の話(3)
- HP・PC・携帯(0)
- 想い出の扉(4)
- 中学時代(0)
- 高校時代(0)
- 浪人時代(0)
- 東京時代(0)
- 旅行記(0)
- 吹く風録(0)
- 筋向かいの人たち(0)
- 嫁ブー(0)
- ヒロミちゃん(1)
- 甘栗ちゃん(0)
- タマコ(0)
- 酔っ払いブギ(16)
- 歌のおにいさん(0)
- たまに人生を語る(0)
- 延命十句観音経霊験記(0)
- 霊異記(1)
- 携帯写真館(0)
- 本・読書(0)
- 歳時記(0)
- テレビ・芸能(1)
- 動物録(3)
- 時事・歴史(0)
- がらけろく(27)
- しゃめがら(1)
- 自戒(1)
- モノラル(2)
- 入院日記(0)
- リライト(50)
- 履歴書(0)
バックナンバー
人気記事