吹く風ネット

人生のほらふき

 曲というのは、どこで落ちてくるかわからない。今日紹介する『人生のほらふき』という曲、実はトイレのドアの閉まる音が頭の中で曲化したものなのだ。当時住んでいた家は、トイレが一階にあった。その曲が落ちてきたので、ぼくはラジカセの置いてある二階の部屋に駆け上ったのだった。その時、あまりに慌てたために、階段を踏み外し、向こうずねをしたたか打ったのを覚えている。

『人生のほらふき』

山高帽子をかぶって
楽しそうに振る舞うんだ
おれは人生のほらふき
そう、ほらふきだから

ポケットに手を突っ込んで
寂しそうに振る舞うんだ
おれは人生のほらふき
そう、ほらふきだから

 雨が降っても寂しくはないよ
 いつも心の中は嘘だらけ
 風が吹いても恐くはないよ
 人生をごまかしているから

おれはいつも一人だよ
誰の手も借りないよ
おれは人生のほらふき
そう、ほらふきだから

金も持ってないくせに
酒に酔ったふりをするんだ
おれは人生のほらふき
そう、ほらふきだから

 闇に浮かんだ月が笑う
 ちっぽけなはにかみ屋さん
 通りがかりの風が歌う
 もうお帰り、寂しがり屋さん

おれはいつも一人だよ
誰の手も借りないよ
おれは人生のほらふき
そう、ほらふきだから

 → ♫人生のほらふき

 これも『ネズミ通り15番地』と同じ時期、高校三年の12月に書いたものです。「ネズミ」と「ホラ吹き」を作ったことで、なんとなくスランプから脱出出来たように思えたぼくは、その年が明けてから卒業をテーマにしたものを書くようになり、それが3月末まで続くのでした。

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