天神さまのお計らい

　昨日は太宰府に行くことにしてたのだが、朝の天気予報で「今日は断続的に雨が振る」と言っていたため、延期することにした。
　前にも書いたが、天満宮で参拝した後に『お石茶屋』でお酒を飲もうと思っていたので、当然車は使えない。そうなると公共交通機関を使わなければならない。
　これが実に面倒で、バス（最寄り駅まで）⇒JR（博多駅まで）⇒地下鉄（天神駅まで）⇒西鉄電車（太宰府まで）と、三度乗り換えなければならない。それも西鉄電車の太宰府行き直通があった場合の話で、なかった場合はもう一つ乗り換えが増えてしまう。乗り換えは即ち時間待ちになることが多いので、普段車を使っている人間にとってはきつい。
　もう一つきついのが、参道の人混みだ。そこは普段から参拝者の多い神社だが、昨日は大学入学共通テストの前日ということもあって、参拝者は普段よりも数段多くなることが予想される。そんな中を傘をさして歩くのは嫌だ。

　ということで太宰府行きを中止したのだが、夜７時過ぎだったか、テレビを見ていると臨時ニュースが入ってきた。ＪＲ鹿児島本線で人身事故があり、上下線とも運転を見合わせているというのだ。
　それを見て嫁さんが言った。
「もし太宰府に行ってたら、その後博多で買い物や食事をしたはずだから、きっと帰る時間は今ぐらいやったろうね」
　運転再開のニュースが流れたのは、１０時前だった。嫁さんが言うように、もし太宰府に行っていたら、その事故の影響を受けて、まだ家に帰ってなかったかもしれない。
　きっと昨日は、天神さまが雨を降らせて、ぼくたちを来させないようにしていたのだろう。