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自分なくしの旅

いにしえの洋楽オタク♀日記型戯言

ジャームッシュの Coffee and Cigarettes

2004-07-20 23:05:27 | 映画
ジム・ジャームッシュの映画『Coffe and Cigarettes』
1986年から始まってる短編企画を繋いで一本の長篇映画にしちゃった。

出演者がなにげに豪華
ロベルト・ベニーニ、スティーヴ・ブシェミ、
イギー・ポップ、トム・ウェイツ、
イザック・デ・バンコレ、ケイト・ブランシェット、
ホワイト・ストライプス、アルフレッド・モリーナ、
RZA、ビル・マーレイ、ビル・ライス 他

兄弟デュオ、ホワイト・ストライプス の二人も出演。
ブシェミやロベルト・ベニーニなど個性派ぞろいもいいけど
あたしは何と言っても
トム・ウェイツとイギーの共演がー!
ひなびたカフェの片隅でコーヒーずるずる飲みながら
トム・ウェイツとイギーがうだうだくっちゃべってる
オフビートな予告編がすごくイかったよー。

サントラもファンカデリックにストゥージズetc..超よさげです。
フランスで先行上映らしいけど、日本でも年内に見れるのかな?
『Coffe and Cigarettes』公式ページはココ


六月の蛇

2004-06-03 02:08:26 | 映画
やっと見た。。。塚本晋也やっぱりいい。
相変わらず監督、脚本、武術指導、主演...のジャッキー・チェン状態。
そしてこの方の映画は何故かカラーよりモノトーンの方が断然そそる。
作品自体はロー・バシェット。内容が難解なようでいて実は至極ストレートに描かれてる。
前半はほとんど主人公リん子(黒沢あすか)と彼女をストーキングし
脅迫し続ける塚本氏演じるカメラマン飴口だけのやりとり。
緊迫する空気。なすがまま陵辱的な指示に従うりん子だが、やがて
陵辱行為が徐々に自己の解放へと繋がって行く。
後半は加えて潔癖性の旦那(神足)までもが巻き込まれる怒濤の展開に・・・。
作品全般にBGMは少なめだが常にふり続けてる雨音こそが
この映画の重要なファクターでありBGMの役割を果たしてたりする。

~そんなこんなでとっても見応えがあった作品だけど
トモロヲさんが出てるの最後までわかんなかったよ...。
旦那役の神足裕司氏、いつもテレビでコメント言ってる時とは
全然違って棒読みも初々しくさえありました(笑)。
主演女優の黒沢さんは、お世辞にもグラマーなナイスバディではないけど
かえってその方がストイックなエロチシズムが漂っててイイ感じに。
修道女がエッチしてるの覗いてるようなイケナーイ気持ちがしてかなり良かったです。
でもアレの時ちょっと声がデカすぎる。
俳優としての塚本さんはいつも難癖のあるキャラが多いのだけど、
毛髪具合やお顔がどうしても藤子不二男Aのマンガキャラにしか見えず、どうも笑ってしまうの。
寺島進さんも警官役でチョコっとご出演...などお馴染みの人が結構いたけど、
北村氏ってこういうのあんまりないよね。
私的意見だけど彼の場合、どんなにキャラを演じきる上手い人でも、インパクト強すぎで
キャスティングする方としては結構勇気がいるのではないか?
作品のバランスを考えると諸刃の剣というのかなぁ....。
ファンとしては出れば出る程大喜びなんだけどね。
北村氏自身はかなりエンタメ指向みたいだし。実際の所どうなのだろう?
個人的には一度非エンタ的作品の北村氏が見たいような。
ハマったら凄い事になる気もするのだが。

うーんそれにしてもベネチアで特別大賞を取った割には
当時一部を除いてあんま世間で騒がれなかったですね。
賞も何も取ってないたけしの「Dolls」ばっかりテレビで取り上げられてた記憶アリ。
ネームバリューだけじゃなく、こういう作品こそ
もっと誇りに思って扱って欲しいと思う今日この頃。(北村氏の作品にも言える)

ビルを殺れ!第2弾

2004-06-02 23:49:55 | 映画
打ち合わせが思ったより早く終わったので
空き時間に2回めのKILL BILL2へ・・・ラッキーにもれでーすでーでした♪
空いてるかな~と思ったら、、、結構イッパイでびっくり。

このKILL BILL、『1』もいいけど自分は断然『2』が好き。
最後のビル(キャラダイン)のセリフには男泣きだもん...女だけど。
カッチョイイ・・・・あのセリフにあのラスト。ちょっと北斗の拳だけどネ(笑。
そこが一番好きな所かな。セリフが秀逸っす。
ていうかですね、このビルとベアトリクス・キドー(ユマ)の
愛と憎がすざましくもスタイリシュでたまらんの。あの二人の濃密さが。

それと修行シーン時のゴードン・リューのお髭なでなでアクション
&カメラがここぞとばかりわざとらしく顔アップになる所(カンフー映画っぽい)も捨て難い。
エンドロールの部分も凄く好き。端役にも愛があるなぁ。
北村氏もちゃんといっぱい顔写るし、いちいち名前付きだしね。
すっごいアヒル口だ!というのが再確認されましたが・・・。

しかしタランティーノの映画で泣かされたのはこれが初めてかもしれない。
何かね、ちょっと湿り気があったかもね。自分好みのシメリケ。
70年代仁侠もの邦画やマカロニウエスタン的な美学。わからないけど。
そういう映画って自分が小さい頃テレビで見て来た映画だから余計に共鳴するのか。
ネタ探しと言うより、単純にコレだよコレ~という懐かしさと
リアルなカッコよさが一緒に押し寄せてくる感じなのか。
センスいいけど決して鼻につかない。それはタラの映画愛が勝っているからだと思うよ。
サントラも『2』の方が断然好み。モリコーネをはじめ
イタリアン・サウンドトラックの選曲が多くて、
これがエルパソの乾いた空気と、煤けた風景に実にマッチしてていい塩梅でございます。

しかし思うに向こうの女優さんはスゴイね。そりゃ訓練期間が違うと言ったらそれまでだけど
特別アクション女優ってわけじゃないのに、ホント頭が下がりますわ。
体デカイから迫力あるある...「ブン!」っていう効果音もバッチリです。
DVD出たら間違いなく購入ケテーイ。

パーフェクト・ブルー

2004-05-31 23:54:59 | 映画
『千年女優』の今敏氏、長篇アニメ(成人指定)。
公開当時、海外の映画賞を受賞、内外の批評家にも絶賛された作品。
内容はサイコホラー、残虐シーンやレイプシーン満載で
描写が過激なのに加え、人間が壊れてゆく内容なので
万人向けじゃないんだけど、内容に引き込まれちゃって
何回でも見たくなる不思議な作品。
現実と妄想が交錯する描写からクライマックスへの
盛り上がり方は何度見てもゾクゾクしてしまう...
ま、結果はわかってんですけど(笑。
今度韓国で上映されるそうだけど、あちらで受けるのかな。
日本のアイドルオタク事情がわからないと正直微妙かも。

北村氏デビュー作『LUNATIC』の監督、サトウトシキ氏が
この『パーフェクト・ブルー』の実写版を撮ってます。
ストーリーや人物設定が違うんだけどこれもかな~りキマシタ...
大森南朋さんがまたもやストーカー役でイイ味だしてる。
この人もストーカーとか、屈折したの上手。
アニメ、実写共に考察サイコもの、ブラックユーモアが好きな人向け、
でもオモシロイッすよ!(友達には好評だった..)

『フリーズ・ミー』が好きな人にはお勧め。