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「海街diary」感想

【ネタバレ】

◎「海街diary」

 「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。」

 2015年6月13日(土)公開、監督と脚本は是枝裕和、原作は吉田秋生、126分。
 2021年1月に本編ノーカットでTV放送していたので。

 総合評価は、上中下で上の下くらい。

 綾瀬はるか(長女の香田幸役)、長澤まさみ(次女の香田佳乃)、夏帆(三女の香田千佳)、広瀬すず(異母妹の四女の浅野すず)、堤真一(幸の不倫相手で医者の椎名和也)、大竹しのぶ(3姉妹の実母の佐々木都)など。



◯母にもいくらかの原因があって、父が不倫して離婚、父が再婚してすずが生まれ、父が離婚して再々婚して死亡。
 3姉妹が葬儀に参列したら、すずの義母(父の再々婚相手。)が頼りなくて、父の入院中の世話もすずに押し付けて病院に少し寄る程度と思われるのに自分はとても看病をしたと思っていると思われるくらいにダメ人間で、すずを引き取ることにした3姉妹。
 鎌倉市の家(母も出て行ったきり。)で4人姉妹のみで暮らすことになり、4人それぞれが抱えるものがありつつの日常。

○本筋ではないものの、ダメな父でも血のつながっている父は父、ダメな母でも血のつながっている母は母、義理の母より腹違いの姉妹、つまり、血は水より濃いという物語でもありました。
 特に看護師で長女の幸ですが、ダメな父とダメな母を許せるようになったのは、自分にもダメな部分があることを受け入れられるようになったからでもあり。看護師のように、資格を取るまでも、看護師として働いている間も、頑張らないといけないし緊張感もある仕事の場合、自分は頑張っているのにと思って、だらしない人(妹など。)に嫌気がさすということは起きやすいのでしょうけれど。

 幸は医者と不倫をしていて、医者がなかなか病気の妻と別れてくれない状態が続いていて、最後は自分から別れを告げると(医者の様子からすると、妻と別れると言いつつ別れる気はない、というようには見えなかったです。)。

 幸が自分で覚悟を決めたところは、前向きです。


【shin】


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