思い付きブログ

STAP細胞と日本の科学

○ 14日の理化学研究所の会見によると、小保方さんらのSTAP細胞の論文が取り下げられる方向ですが、報道を見る限りでは当然の判断でしょう。

 それにしても、研究の不正行為を告発するサイトもあり、不正行為とされる研究者も多い中、明らかに注目される研究成果なのにバレないと思えたことが不思議です。

 それだけ、短期間で成果を出さないといけなくなっているのが日本の科学の現状であり、世界の科学の進展のスピードの速さであり、プレッシャーがあったのでしょう。


○ 比較的簡単にSTAP細胞を作れるとの説明だったので、小保方さん以外もきちんとしたSTAP細胞を作れたのだと思っていたのですが、そう思ったから私は成果を信用したのですが、そうではなかったようで。

 不正行為の話が出てからの報道では、ハーバード大の先生はある程度作れたような感じでしたが、完全なSTAP細胞ではなさそうですし。

 他の研究者は分担しただけのようですが、あり得ないと思われたことが出来たとの大発見なのに、他の共著者が作ってみなかったことも不思議です。

 研究の細分化、分担が進んでいることの弊害かなあ。


○ 国の競争的な研究費は基本的に増加傾向でしたが、この1~2年はそうではなく。

 基盤的な教育研究費のうち授業料はまだしも国の予算(私学助成や国立大への運営費交付金など)は減少傾向ですから、短期で成果を出さないと次の競争的な研究費を獲得できず、任期制が多いので職・身分も研究費も失いかねないですから、多くの研究者には焦りもあるかも知れません(小保方さんが任期制かは知りません。)。


○ さて、STAP細胞の研究成果が本物であればとても凄いことなので、最初の発表時に大きく報道されたのは当然なのですが、
 若い女性で、かっぽう着が珍しくて、そこそこ可愛いくて、ということも拍車をかけた気がします。

 一般紙はそれほどではなかったですが、特に週刊誌系が。


 今回の件で小保方さんらは非難されるべきですが、(私も非難しますが、)マスコミや世間も節度ある非難にしてもらいたいものです。


【shin611】

コメント一覧

shin{流れ星}
http://yaplog.jp/shin99shin/
>かめいちさん
 必要な技術や設備を持っている研究者のほとんどが作れないとダメでしょう。論文以外にノウハウが必要だったり、論文に書いていない技術がないと作れないということならその開示を受けてほとんどの研究者が作れないとダメでしょう。
 いずれにせよ、技術と設備のある研究者が作れないとダメです。
 科学とは再現性が不可欠です。

 なお、誰にも真似できない高度な技術が必要だから本人しか作れないということは想定できますが、それなら第三者の研究者の目の前で実演することになると思います。
 今回は、論文以外に情報が追加で開示されましたが、それが却って疑問を増大させたり、STAP細胞とされたものの写真が別のものらしいので、、、、、それ以前の問題ですが。
 本音を言うと、嘘だったか、ES細胞が混ざっただけで、STAP細胞は出来ていないと思います。また、今後にSTAP細胞が出来る可能性は否定しませんが、可能性は低いと思います。
かめいち
http://yaplog.jp/kameichi/
こんにちは

この手の話は正直よく分からないのですが、仮に本当にできていたとして、論文で開示されている記述だけで、どの程度の科学者が再現できたら嘘ではないと認めてもらえるものなんでしょうか。まあ今回は色々とやってはいけないこともやっていたようなので当然まずかったわけですが、ノウハウのような部分もあるんじゃないですか。それが全て詳しく書かれていないと、いくら著者らが100パーセント再現できてもやはり論文としてはダメということになるんでしょうか。人間、他ができたとわかると目標が明確化されてできるようになるということもあるのでそういう細胞が作れると信じてやる人が増えると意外とできてしまうのかもなどと思ってしまうのですが。
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