コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

POPの話

2014-07-15 22:49:27 | 日記
店長が僕の考えた言葉を褒めてくれた。


数日前、店長に
転職活動を始めることを告げた翌日のこと。
店長からある依頼を受けた。

お店の入り口に店舗で扱わなくなった商品を集め、
「お買い得コーナー」として置いていたのだが、
それではあまりにつまらないから
何かいい言葉を考えてPOP(ポップ)を作ってくれ、
と言われた。
そういうことをこれからしていってくれ、と。
しかも、終業後に。

「いやいや、だからこれから終業後に
転職のためのことをやりたいのですよ…。」
と内心思ったが、いい勉強にもなりそうなので
受けることにした。
正直、プレッシャーがあった。
「コピーライターを目指す」と自ら言っておいて、
しょーもない言葉じゃ格好がつかない。

数日間、頭を悩ませた。

通常、「安くなっている商品」というのは
どこか欠点があるから安くなっているのだろう、と考える。
けれど今回は違う。
単に店舗で扱わなくなって邪魔になった商品なだけで、
商品自体には何の不備もないのだ。
安かろう悪かろう、ではないのだ。

だから僕は
「安かろう良かろう市」とした。

まぁまぁの出来ではないかと思う。

ホームセンターにある言葉として、
変に格好つけておらず、シンプルだ。
かつ、見た人に「ん?なんだ?」と思わせる。

「安い」「良い」という言葉は
お店の入り口にある言葉としても、良いと思う。

数日前、店長に見せた時は好感触だった。
今日、出勤すると、どうやら店長のさらに上司が
僕の作ったPOPに意見されたらしい。
内容は「なんだかよくわかんないなぁ。」と
褒めたわけではなかったらしいが、
店長に曰く「それは目について気になった証」として
褒めてくださった。
店長は基本的には温度の低いクールな方だが、
今日は珍しく高いテンションで
「それを言われた時、俺も嬉しかったよお。」
なんて言ってくださった。

クリエイティブを仕事にしている人は、
こういうことが毎日のようにあるんだろうなあ。


明日の座右の銘は
「人の喜びが自分の喜び、というのは本当のことだ。」

今日書いたAmazonレビュー
仕事を大切に、転職は慎重に。~自分の仕事を見つめ直す42のスタイル~

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (オクー)
2014-07-16 09:46:33
いいと思いました。

あとコピーライター志望なら
その「見せ方」にも
意見が言えるぐらいだといいなぁ。
POPと言っても、あるのかないのか
わからないものもあるし、
いいコピーでも目立たなければダメだし。
POPの場合、色とか言葉の大きさとか
デザインもすごく大事だと思います。
返信する
Re:Unknown (シン)
2014-07-17 00:15:09
「いいと思いました。」という言葉を読んだ時、
すごく、嬉しかったです。

デザインに関しては、正直全然ダメです。
広告を見ることが好きな分、
僕のデザインのセンスがないことが
はっきりとわかってしまいます。

でも「センスがない」とは
「興味を持っていない」と同義だとも思うので、
今後もっと深い視点でデザインや見せ方を研究していこうと思います。
返信する
Unknown (オクー)
2014-07-17 07:31:03
コピーライターはコピーを書いて
ハイ終わり!ではないです。
そこからデザイナーとの共同作業が始まります。
彼らから意見を求められることも多いし、
僕なんか若いころはいつも簡単なラフをつけて
デザイナーに渡していました。

よいコピーライターは絶対に
デザインに対しても意見を持っています。
というか、自分の意見がないとダメ。

でも克服法は簡単です。
いっぱい広告を見ること。
昔は地方だとギャップがあったけれど
今はネットで多くの広告が見られる。
いい時代だと思います。
返信する
Re:Unknown (シン)
2014-07-18 00:28:54
わかりました。
ありがとうございます。

できるだけ多くの広告を見て、
なぜそれが良いと思ったのかを
きちんと言葉にできるように考えながら
見ていきます。
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