コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

アンドキュメント

2015-01-24 22:24:07 | 日記
舞台「アンドキュメント」を見てきた。



昔から、薄々気づいてた。
自分が、暗いものに惹かれることに。

不安、葛藤、醜さ、汚さ、迷い。
世の中の矛盾。
人間の恐ろしさ。


見たくないし、触れたくないけど、
それらを感じることで、
どこか安心している自分もいた。


希望に満ちたハッピーエンドよりも、
余韻が残るぐらい傷をエグられるもの。

そういうものに惹かれてきた。



まさに、そういう作品だった。

観劇している途中、
「なんか生きてくのしんどいな」
って思ったくらい。



それぞれの人物が苦しみながら生きていた。
それが伝わってきて、ボロボロ泣いた。



また見たいけど、
もう見たくない。

こんな感覚になったのは初めてだ。





この舞台のテーマの一つ。
「自分が信じられるものは何か」。

それについて考えてみた。




僕は「それが現実だよ」って言葉が大っ嫌いだ。
アンドキュメントの中にも、似たセリフがあった。


自分の信念を貫こうとしている人間に、
妙に上から目線で乱暴に投げつけられる言葉。

考えることをやめた人の発言だと思う。
相手にも、それ以上を考えさせる余地を与えない言葉。



そんなことは知ってる。
それが現実だってことはわかったうえで、
みんな、もがきながら生きてるんだ。
たとえ、バカに見られても。



だから僕は、
他人が言う「現実」を信じない、
ということを信じようと思う。

論理的に説明できないような、
「現実」という言葉に逃げるような言葉は、
僕は信じない。
そうして生きていこう。






コピーライターになると決めたとき、
絶望したとこからのパワーだった。

暗いものに触れるからこそ、
強くなることもあると思う。




そういえば、
今の会社で「それが現実だよ」
って言われたことはないように思う。
あまっちょろい発言は、多々していると思うのだけど。

ありがたいな。

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