下馬福祉工房~しもまるくん焼けました~

楽しく働く、一所懸命に働く、チャレンジする、を目標としています。
そんな下馬の日々を、少しずつご紹介してまいります。

知的障害のある方々との初めての出会いに臨んで

2019-08-15 18:34:44 | ボランティア・学生の方へ
初めて下馬福祉工房を訪れてくださるボランティアさんや介護等体験の学生さんに向けて、初めての出会いに向けての参考になれば、と資料を添付しました。
長文ですが、どうぞご覧ください。

[下馬福祉工房について]
・知的障害のある35名ほどの方が働きに通う場所です。
・それぞれの働く力に応じて作業に取り組んでいます。給料日には、仲間と一緒に買い物に出かけ、月に一度お茶会の予定を立てたり、社会参加を大事にしています。

[知的障害について]
・何らかの要因による「脳機能の障害」です。以前は「障害は治すもの」という考えで、本人の努力で社会に合わせることが求められていましたが、現在は社会の側が障害のある方の過ごしやすさに合わせる「バリアフリー・共生社会」の考えが主流となっています。障害のある方々が過ごしやすい社会を作ることは、私たちにとっても過ごしやすい社会を作ることになる、というのが「共生社会」の考え方です。
・知的障害とは論理的にものごとを考えることが難しく、分かる力が障害されているということです。そのため自分の思いを上手く伝えられないことが多いです。ただその大変さが、周りからは見えにくく、理解されないというつらさがあります。けれども感じる力=感性は何も障害されていません。私たちと同じです。

[障害のある方との初めての関わりについて、基本的な姿勢をまとめました]

はじめは―《普通に関わる》
1.はじめはどうぞ見守ってください
 誰でも、関係が出来るまでの時間経過は個人差が大きいものです。すぐに馴染める方、なかなか糸口がつかめない方、様々です。お互いがそうなのです。関係を作ることを急がずに、まずは見守りながら相手を知ることが大事な時もあります。

2.自分の常識を大事にしてください
 お互いの気心が知れるまでは、自分の常識的な感覚で付き合ってください。障害に関わらず、一般的な気配りがあれば、相手も安心して関わることが出来ます。また、ボランティアだから、と気構えると、自分が困った事も表に出していけないのでは、と考えてしまうこともあります。これは変だな、何でだろう?と、自分の常識と照らし合わせて考えることは大事です。なぜ?と思うことから障害理解が始まるからです。

3.肯定的、共感的に話を聞いてください
 「そうなんだ」という共感、こちらの思っていることと違っても「それは…ということなんだね」と、まずは肯定的に受け止めると、相手に「分かってくれた」という安心感が生まれるように思います。

4.“あいうえお”の実践
 「あ」はあいさつ―出会いのあいさつは気持ちのいい関係の始まり。
「い」はいたわり―「そうだよね、大変だったね」との共感、この一言でホッとできる関係に。
「う」はうなずき―聞き役になってのうなずきは「あなたのことを気にかけています」のサイン。
「え」は笑顔―笑顔は何よりの励ましです。こちらの気持ちがよく伝わります。
「お」は応援―声を出して励ますこと。「がんばれ!」よりも「がんばっているね」はその人を肯定する言葉になります。
 何より言葉に出すことで、感情や思いが伝わります。“あいうえお”は対人援助の基本です。

気心が知れて来たら―《相手の気持ちを尊重する》
1.彼らの気持ちに沿って過ごしてください
 私たちは指示する立場ではなく、応援する立場です。まずは彼らの気持ちに沿ってものごとを進めてください。もし対応に困ったら「~さんに相談しますね」と伝えて、職員に相談してください。当然、専門性が必要な時もありますから。

2.考えが行き違った時は「私ことば」で話してください
 「これは困るな」「そんな風にしてほしくない」という場面がある時に、ボラだから受け入れなければ、と考えずに、出来れば「私は…と思う」「私はそういうことは嫌だな」と自分の気持ちとして伝えてください。無視するように離れるより「私ことば」で間合いをとる方が、相手も受け入れやすいのです。

3.大人として付き合ってください
 彼らは経験の浅さから、振る舞いや関わりが幼く見えることもあります。私たちはそれも親しみやすさの一つとして捉えています。一方でどんなに振る舞いが幼くても、その人なりの歴史を歩んできた大人として自信やプライドを持っています。呼び方や関わり方など子供扱いせず大人として尊重して付き合って下さい。私たちの「尊重する関わり」が彼らの大人としての歩みを支えます。

4.かしこまらないで、ざっくばらんに付き合ってください
 上手く付き合おうとする必要はありません。疑問が生まれた時、アッと思った時に気付くものが段々と出てきます。上手く付き合えない時は「分かってあげられなくてごめんね」の気持ちがあればいいのです。気持ちよく関わり、「会えてよかった」とお互いが思えるような時間を過ごしてもらえれば何よりです。

5.最後に
 出会いで感じたことをどうぞ周りの方に伝えてください。それが障害理解の一助となります。ただし利用者さんも一般の社会で過ごす方々です。施設で知り得た情報を、個人が特定されるような内容で発信、または使用されることのないようご注意ください。

それでは、どうぞお待ちしております。

ご無沙汰してます、しもまるくんブログ再開!

2017-07-13 17:16:40 | ブログ
毎度しもまるくんクッキーをお引き立ていただき、まことにありがとうございます。

平成29年度も早3か月が過ぎてしまいました。
その間、下馬福祉工房では新しい利用者さんを1名お迎えしたり、
職員の入れ替わりもあったりで、期待とドキドキの大波小波に揺られながら、
今ようやく、これが下馬の暮らしだね、と思えるような日々の過ごしに向かっています。

滞っていたブログもこれからどんどん更新していきますので、
どうぞ楽しみにしていてください!

ちなみに、今後のブログの内容は…

・クッキー作りや販売のご案内
・日々の利用者さんの姿、すてきなところ
・ボランティアさんや実習に来る学生さんに向けて…

こんなところをお伝えできればと思います。


残り少ない7月の予定ですが…

7月15日 ここからまつり販売(千歳烏山の社会福祉法人なごみ福祉会の夏祭りです)

  20日 誕生会(恒例のかき氷大会?)

  22日 希望ヶ丘団地祭り販売(お仲間施設のプレイアンドリズムのブースに出品します)

  24日 体操指導

  28日 お茶会(行ってみたいな、行列のできるかき氷屋さん)

  29日 青鳥特別支援学校夏祭り販売(OB、OG集まれ!)

元気に夏を過ごしましょう!

下馬福祉工房 3月の予定

2017-02-28 07:54:06 | クッキー・焼き菓子
<3月の予定>

1日(水)  心理

4日(土)  わくわくまつり販売

6日(月)  家族会

8日(水)  言語聴覚士

10日(金)  給料日・買い物

12日(日)  おたがいさまフェスタ
       ※翌13日(月)振替休日

14日(火)  ホワイトデー

17日(金)  避難訓練/京セラ販売

23日(木)  誕生会

27日(月)  体操指導

28日(火)  お茶会

31日(金)  納めの会

下馬福祉工房 2月の予定

2017-02-01 08:19:53 | クッキー・焼き菓子
<2月の予定>

3日(金)  節分福まき

6日(月)  美術/心理

10日(金)  給料日・買い物

11日(土)  梅まつり販売

14日(火)  バレンタインデー

15日(水)  UFJ新宿販売

16日(木)  誕生会

17日(金)  京セラ販売

20日(月)  家族会

24日(金)  輪の会交流会

27日(月)  お茶会

下馬福祉工房 1月の予定

2017-01-04 08:03:52 | クッキー・焼き菓子
<1月の予定>

4日(水)  新年顔合わせ

8日(日)  子どもまつり販売

10日(火)  成人祝会

12日(木)  UFJキャロット販売

13日(金)  給料日・買い物

16日(月)  ボロ市販売

17日(火)  心理

19日(木)  誕生会

21日(土)  ここからまつり販売

23日(月)  家族会

26日(木)  新春もちつき大会

30日(月)  体操指導

31日(火)  歯磨き指導・歯科検診