新名眼科 院長日記

新薬

大阪は気温が上がり、昨日から花粉も多くなっています。
花粉症のある方は早めの対策が必要です。


厚生労働省の再生医療等製品・生物由来技術部会は、患者の免疫細胞を増強する新たながん免疫療法に用いる製品の製造・販売の承認を了承しました。

新免疫療法の製品は製薬大手ノバルティスファーマの「キムリア」。
若年層に多い「B細胞性急性リンパ芽球性白血病」と、「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」で、抗がん剤など既存の治療が効かない25歳以下の患者と再発患者が対象になります。

患者のリンパ球の一種の免疫細胞を取り出し、米国のノバルティス社の施設で遺伝子改変。
がん細胞への攻撃力を高めてから体内に戻します。

臨床試験では白血病患者の約8割、リンパ腫患者の約5割で症状が大幅に改善しました。
米国では1回の治療に約5200万円かかっています。
来月中に厚労相が承認し、今夏にも公的医療保険が適用される見通しです。
国内に年約250人と予測されています。


部会は、重症虚血肢を対象とした製品についても了承。 
製品は、製薬ベンチャーのアンジェス(本社・大阪府)の「コラテジェン」。
血管を新しく生み出す特定の遺伝子を組み込んだ物質を足の筋肉に注射します。
血管を作る遺伝子の働きは大阪大チームが発見したものです。

重症虚血肢は閉塞性動脈硬化症や難病のバージャー病などで起き、痛みを伴い足を切断することもあります。
臨床試験では、患者の約7割で症状が改善しました。
治療対象の患者は年5000~2万人ということです。


医療費の問題はあるいますが、患者さんが受けやすい治療に発展してほしいと思います。
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