島津Model-4 の展示についてオーディオユニオンお茶の水店様にて正式案内が出ました。
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ところで、この案内では「当初の試作機には不満があったが、最終製品版の音は良い」とコメントされています。
そして、この最終製品版での主な違いは、主音域を受け持つ10cmDSS振動板ユニットの改良によるものです。
このDSS振動板では、ダイヤモンドに迫る硬さの超硬炭素繊維を使用していますが、当初はその高い性能を十分に引き出せていなかった事が判明しました。そしてその解決のために、製作工程に高度な熱処理の導入が必要になりました。高度な熱処理とは、単純に加熱するという事ではなく、ある温度を一定時間キープした後に別の温度に変更したり、ゆっくりと冷却したりといった複雑なレシピを実施する事です。(具体的なレシピは最高機密です!)
そこで、新たに自動制御の高精度な熱処理炉を導入しました。写真(↑)は炉の中にセットされたDSS振動板の様子です。
このようにして、製品版の完成度は極限にまで高められました。従来は二律背反であった太く力がある音質とクリアーで歪のない音質の両立、そして驚くほど明瞭な音像と空間の再現により、これまでのスピーカーとは別次元の世界が愉しめると思います。是非お試しください。