薩摩島津のスピーカー製品の特長はDSS振動板にあります。島津Model-4 の新発売 を機に、ここで改めてDSS振動板とは何かを解説したいと思います。
さてここで、Google で「DSS振動板とは?」と検索すると、Google AIによる下記の説明が出てきます。発明した本人が説明するよりもずっと簡潔で分かり易いので感心(苦笑)してしまいました。そのうち人類は厄介者のお荷物だとAIに言われて . . . 本文を読む
高性能で高品位な炭素繊維は、日本が世界シェア No.1 であることをご存じでしょうか? 今や航空宇宙産業では欠くことの出来ない構造用材料です。
炭素繊維は、正しくはCFRP(炭素繊維強化プラスティックの略)という材料名になります。即ち炭素繊維の生地に樹脂を浸み込ませて固めた材料です。そして、ひとくちに炭素繊維と言っても、その硬さには様々なものがあります。スピーカーの振動板 . . . 本文を読む
今日は演奏、録音共に優れた一枚をご紹介したいと思います。
・ NYS-15415 ベートーベン三大ソナタ集 江口玲(製作 タカギクラヴィア(株))
江口玲(あきら)氏は前回のアップでもご紹介しましたが、私の最近のイチオシのピアニストです。同氏は著名なピアノコンクールで入賞した等のいわゆる「分かり易い」有名人ではないのですが、ニューヨークタ . . . 本文を読む
先日、藝大で開催された「蓄音機で聴くウラディミール・ホロヴィッツ」という企画で素晴らしい音楽を体感しました。(詳しくは→ こちらから)当日は、ホロヴィッツを愛し、自らもピアニストである江口玲(えぐちあきら)氏が、当時のホロヴィッツ専用チューニングのスタインウェイ(器体番号CD75実物)のデモ演奏を披露して下さり、その極上の響きを堪能しました。そして、ホロヴィッツは勿 . . . 本文を読む
10月22日に上野の藝大(第6ホール)で開催された「蓄音機で聴くウラディミール・ホロヴィッツ」という企画に参加して来ました。
このイベントでは、SPレコード時代に活躍したホロヴィッツの貴重な音源によるレコードコンサート、そしてホロヴィッツの愛用したスタインウェイ(器体番号)CD75の実物展示と、そのアクション・チューニングの秘密の解説、CD75によるデモ演奏、という充実し . . . 本文を読む
『MJ無線と実験10月号』島津スピーカーの技術解説記事 にて、DSS振動板の制振装置が特許の都合で未開示となっていた件について手続きが済みました。先日の予告通り、ここで本邦初公開をさせていただきます。
この制振装置の名称を「ピュア・ビスカス・ダンパー」(以下PVダンパー)と命名しています。
< PVダンパーとは何か >
従来のコーン形振動板(リブ等で . . . 本文を読む
オーディオマニアは、低音や高音の話題には拘りますが、「音の解像度」には頓着しない人が多いのでは? 貴方は如何思われますか? この事は音の良し悪しに関わる重要なテーマであるはずですが、実は「音の解像度」に関しては、聴覚に基づいたアカデミックな定義や測定手法は存在していません。本当にそれで良いのでしょうか? 或いは、どうしてその様になってしまったのでしょうか?
ところで映像業 . . . 本文を読む
オーディオの理屈の話も結構ですが、では良い音とはどの様な音だと思いますか? よく耳にする答えは「フラットで低歪みな音」です。否定はしません。けれども、これが本当に音楽を愉しむための重要音質要件なのでしょうか?
さて、5月27日に上野の文化会館での花房晴美「パリ・音楽のアトリエ第21集」を聴きに行ってきました。花房(ピアノ)コンサートは、優れた演奏を聴ける「知る人ぞ知る」の . . . 本文を読む
本日は、オーディオマニアの間でしばしば話題になる「吸音材の功罪」を話題にしたいと思います。
吸音材とは簡単に申せば、スピーカーシステムのキャビネット内部で音がワンワン響くので、この「余計な響き」が外に出てこない様に吸音するためのものです。そしてもう一つ、低音の量を調整する目的でも使用されます。昔はグラスウールが主流でしたが、最近は様々な能書きのついた特殊素材の物や、反射拡 . . . 本文を読む
★ プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」、セラフィン指揮(1959年アナログ録音)アナログディスクとCD
色々なサイトで「優秀録音」の推薦盤が紹介されています。その何をもって優秀とするのか、という事が即ち推薦者の音に対するセンスを表していると思います。まぁ、低音が凄いとか、アタック音がシャープであるとか、そういった類が多いですね。私は、その手のものは早く卒業するべし、という立場ですが・・・自分は . . . 本文を読む