やっぱり猫がすき!!

~家猫、外猫、猫ばなし♪♪♪~

きなこ

2010-02-11 | 里親募集/保護にゃん

嬉しいことと、驚くことと、悲しいことがありました。

昨年の10月に保護してた猫さん。
初めは避妊して放すつもりでいたんですが、
抱っこもできるくらいに大人しい子だったし、
お口の具合が変でした。

普通、口を閉じていると上下の牙は見えませんよね。
でもすごく受け口で、お口を閉じていても下の牙が上唇(?)に
にゅっと出ていました。

事故にあったか、小さい時に蹴られたのか、そのまま固まってしまったんだろうとのことでした。

そんな環境に戻すのも、忍びないし、まだ小さいし、、、
結局放せずに病院に置かせてもらっていました。


昨年の春先に、そのあたりで子猫と親猫を見かけていて、
以前にリリースした黒猫ちゃんのご飯置き場にやって来ているようでした。

私のお財布事情もあり、やっと8月に1匹。
まだ4,5カ月くらいだし、捕獲時は威嚇しまくりだったけど、
とってもかわいい美猫ちゃんだったので、
馴れるかな~と気長に構えて保護、里親募集していました。

           
           ややツンデレな百ちゃん。

そしてその受け口の猫さんも、同じ場所で、顔は似てるし、大きさも同じくらいだったので、一緒にご飯を食べに来ている百ちゃんの姉妹だと思い込んでいました。

           
          奥が百ちん。手前があこちゃん。


そして、あこちゃん。
病院の保護部屋はとっても寒いので、風邪ひいてなかなか良くならなくて、
お薬と、カイロと湯たんぽで温かくしながら、様子を見ていました。
鼻水ガビガビだし、しんどそうなのでかわいい写真も撮れないので、
里親募集は元気になってからのつもりでいました。

でも、先月20日、保護部屋から一匹もらわれることになり
その方がぜひ相棒を、、、と、
保護部屋の猫たちのお世話をしてくださっているベテランボラさんの
強力推薦もあり、あこちゃんをもらってくださいました。
「おはぎ」の相棒、「きなこ」と新しいお名前をつけてもらい、
よかった
と喜んだのもつかの間、、、

その数日後、
「百ちゃんの姉妹じゃない?!」とメールが転送されてきました。

里親さんが具合が悪そうなのを心配して、少し大きな病院へ連れていってくださったのです。

あこちゃん、エイズ、白血病は陰性だったのですが、白血球の値が高く、
足も骨折して治った跡がある。
そして、身体は小さいけれど年齢も10歳くらいではないか?
ということだったのです!!
顎がおかしいのも、その事故の時のものか!と納得しました。

私はもちろん本当に驚きましたが
もうすぐ1歳くらいだと聞いてもらってくださった、里親様は心底驚かれたことだと思います。

保護当時の様子を質問されていて、様子と、姉妹はたしかにいる事実と、
決して年齢も嘘つくつもりはもちろんなかったこと。
心から謝りました。

とても優しい方で、たくさんの保護猫たちがいるなかのことと理解してくださるだけでなく、わずかの期間でも本当にきなこをかわいがってくださって、治療しながら自分が世話をしていくことを本当に悩んで悩んで考えてくださいました。

私の思いこみ、勘違いのせいで、たくさん悩ませてしまい、また辛い思いをさせてしまったこと。間に入ってくださったボランティアさん方にも迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そして、2/3にきなこは病院に戻ってきました。
具合も相当悪いとのこと。
翌日病院に行って驚きました!
           
きなこのよくしゃべること、しゃべること!!
点滴うってもらってたとはいえ、保護部屋にいるときはきなこほとんど
鳴くことはなくて、ゲージの中でじっとしている静かな子でした。

「ヴぇ~、ヴぇ~」ってまるでヤギみたい。
一生懸命、何か
話してくれてました。
ほんと、いっぱい。
きなちゃん、こんな声だったんだね、と涙がでそうでした。
そして私の顔にゴンゴンスリスリ。め~いっぱい。
こんなこともしてくれなかったのに。
動きまくって写真もとれないくらい。
抱っこしてもそのままじっとしてるだけの子だったのに。

そのきなこの変わりぶりに、2週間というわずかの期間にどれだけの愛情をそそいでくださったのかが手に取るように伝わってきました。
里親になってくださったN様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、戻ってきて3日後にきなこは虹の橋を渡って行きました
あまりにも早く。

戻ってきたときに私にしてくれたおしゃべり。
「楽しかったよ!温かかったよ!嬉しかったよ!」

ゴンゴンスリスリ、
「ありがとう!」
っていってくれてたのかな、、、なんて思いました。
都合のいい解釈かもしれませんが、、、
          
もし、そのまま放していたら本格的に寒くなってきた中もっと早くに
人知れず、独りでひっそり亡くなっていたことを思うと、
最期に、ほんのわずかな間でもお家ができて、安心できて、愛情をたっぷり感じる生活が送れたこと。
最期に幸せな思い出を持たせてやれたのがせめてもの慰めです。
自己満足にすぎないのかもしれないけれど、、、
          
長く、過酷なお外の生活大変だったね。

幸せな思い出を持って旅立てて、よかったのかな?
だよね?きなちゃん?
          

きなちゃんにたくさんの愛情を注いでくださったN様。
私の代わりに病院を奔走してくださったOさん。
本当にありがとうございました。

          

そしてきなこがいなくなり、おはぎちゃんの新たな相棒に、
姉妹と勘違いしていた百ちゃん(新しいお名前は「よもぎ」ちゃん)をもらってくださいました(涙)

重ね重ね、N様ありがとうございました。
きなこのおかげだね、ありがとう。