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日高しげる活動ブログ

「種子島・屋久島をもっと良くしたい!」鹿児島県議会議員の日高しげるです!

2.種子島空港及び屋久島空港について

2010年09月29日 | 平成18年県議会一般質問
●質問(日高滋)
まず、大きな期待の中でことし3月16日に開港されました新種子島空港であります。
これまでの1500mの空港から2000mのジェット空港へと変りまして、設備も充実をされたわけでございます。
空の交通機関の安全、安心して乗れる、そして島の産業や観光振興に大きく寄与するものと期待されたところでございます。
しかしながら、新聞等でも報道されましたように、あまりにも欠航が多くあり過ぎてあてにできないと、利用しにくいと、欠陥空港だと言われたり、そしてしまいにはもとの空港にかえしてくれと、そのようなことも言われるわけでございまして、そしてあのようにもともと霧の多いところに高台に新空港を設置・選定したこと自体に問題があったのではと、そういう声まで上がっている状態でございます。
そういう意味では、大きく島の期待を裏切る形の空港になっているのが現状でございます。
開港日の3月16日から6月15日までの3ヶ月間の利用者の統計が出ておりますが、27465人、前年同期と比べ、240人ほど増加をしております。
ゴールデンウィークには1.2倍の利用者があったようであります。
しかし、一方では雲や霧、風等による天候不良による欠航便数は、前年同期の24便に対し72便と3倍に大きく増え、特に5月には4.2倍となり、新空港の信頼性が大きく揺らいだのであります。
確かに新空港の標高は234m、旧空港と比べ100mほど高く、一番高いところでも282mしかない島内においては、そういう意味では霧などの発生しやすい高台であることもうなずけるわけでございます。
しかし、新空港の設置場所決定については、昭和57年から適地調査を実施し、アクセスのよさや騒音対策、気象などすべてを十分に分析した結果でもあるわけでございまして、これもまた事実でございます。
このようなことに基づきまして、私は質問をさせていただきます。
まず第一に、新種子島空港開港後の就航状況はどのようになっているのか、改めてお伺いをいたします。
2つ目に、新空港になりましたが、欠航が多く本当に当てにならないという島民の声や、さまざまなマスコミ等も含めいろいろなものがあるわけでございますが、その原因と今後の見通しについてお示しをいただきたいと思います。
3つ目に、就航率と関連すると思いますが、旧空港から新空港に変り、どのような役割を果たす設備が導入されたのか。
また導入後のその効果はどうであったか、このことについてもお答えをいただきたいと思います。
4つ目に、新空港の利用状況と今後の利用促進についてお伺いをいたします。
そして5つ目に、今後の利用促進と関連をするわけでありますが、新空港は開港前に比べ飛行機が減便をされたことにより、利用者にとって非常に利用しにくい状況となっておりまして、今後の利用促進の上からも改善の必要があると私は思っております。
そういう意味で、県の認識と今後の取り組みをお願いいたします。
一つの例を挙げてまいりますと、今4便飛んでいるわけでございますが、11月からはこれが3便体制になるということでございまして、午前中2便、それから昼からは夕方の5時が一便とそのような形態でございまして、本当に空港の機能が果たせるだろうかと、そのことを県としてはどのように考えているのか、お答えいただきたいと思います。
6つ目に、旧空港跡地についてでありますが、このことにつきましては、私も平成13年県議会定例会でも質問をいたしました。
こういうものは新しいものができて空き地になるわけでございますので、ほかの事業と一緒に跡地の検討をするべきだと、今からするべきだと、そういう思いの中で質問をしたわけでございますが、当時も島民の皆様方のご意見を聞きながらと、そういう話でございました。
そういう意味で、今こうして新しい空港もできたわけですので、今後どのような形で進めていくのか、今後の取り組みをお伺いをいたします。
最後に、屋久島空港のターミナルビルについてお伺いをいたします。
私の住んでおります屋久島の空港ターミナルの整備についてのこれまでの質問に対し、県は世界自然遺産に登録された屋久島の玄関口としてふさわしい整備を積極的に進めていく、こういう答弁でありましたが、今日の空港ターミナルを見ていただきまして、県の言われる自然遺産の島として玄関口としてふさわしい空港だと思われるのか、まずその現状認識について見解をお伺いをいたします。
また、空港ターミナルビル整備に対する現在の取り組み状況と、今後のターミナル整備の見通しについてお伺いをいたします。

●答弁(土木部長)
新種子島空港の就航状況につきましては、3月16日の開港から9月15日までの半年間の平均就航状況につきましては、3月16日の開港から9月15日までの半年間の平均就航率は94.6%で、旧空港の前年同期の就航率となっております。
この原因としましては、5月から6月にかけて天候不良による欠航が多く発生したものでありまして、屋久島空港においても去年の約2倍の欠航が発生しておりまして、例年になく梅雨前線の影響を受けたことによるものと思われます。
他の期間につきましては、平均98.7%の高い就航率を維持していますことから、今後とも適正な維持管理に努め、種子島の観光や産業振興の核となる施設として活用を図って参りたいと考えております。
新種子島空港では、鹿児島空港と同様の精密進入方式を採用しておりまして、航空機に向けて電波を発射することによりまして、進入方向、進入角度、距離の情報を伝達する計器着陸装置-ILS-を設置し、さらに進入灯や滑走路中心線灯などの精密進入用灯火を整備したところでございます。
種子島空港跡地につきましては、中種子町の中心街に近く、県有地の面積が約35haと比較的まとまった土地でありまして、ソノ利用に当たりましては、種子島の振興発展につながる活用を図る必要がありますことから、幅広い意見を踏まえた利用計画案を策定するために、昨年12月に熊毛支庁に跡地利用検討会を設置したところでございます。
一方、地元一市二町では、地元意向を取りまとめるための種子島空港跡地利用検討会におきましては、地元との連携・調整を図りますため、去る8月4日に地元の利用懇話会との合同会議を開催したところでございます。
今後とも県といたしましては、地元と連携を図りながら、長期的視点に立って跡地利用の検討を進めてまいりたいと考えております。
屋久島空港のターミナルビルにつきましては、上屋久町と民間が出資する第三セクターの空港ビル会社が昭和50年に建設し、維持管理を行っているところでございます。
屋久島が世界自然遺産へ登録されたこともありまして、近年の空港利用者の増加に伴い混雑する状況が見受けられていますことから、ターミナルビルの改善の必要性を認識しているところでございます。
ターミナルビルの整備拡充につきましては、地元からも要望され、現在、空港ビル会社など関係者の間におきまして協議・検討が進められているところでありまして、今後とも屋久島空港の利便性の確保が図られますよう、県としましても適切に対応してまいりたいと考えております。

●答弁(企画部長)
新種子島空港開港後の利用状況と今後の利用促進についてでございますが、新種子島空港開港後、4月から7月までに同空港を発着する航空路線の利用者数は約34000人となっておりまして、欠航による提供座席数の減少により、前年同時期の96%とやや減少しているところであります。
現在、県、地元市町におきましては、航空会社や地元関係企業等から成る種子島空港利用促進協議会の中に新たな分科会を設け、島民の方々への空港利用の呼びかけに積極的に取り組むとともに、屋久島と連携した団体観光客の誘致や、種子島の素材を生かした新たな観光メニューの開発、受け入れ体制の整備など、総合的な観光振興対策に取り組むこととしているところであります。
県としても、今後とも地元と一体となって新種子島空港の利用促進に取り組んでまいりたいと考えております。
新種子島空港の航空便のダイヤ改善についてでございますが、鹿児島・種子島線の便数につきましては、新空港開港前は座席数が64席のYS-11型機が一日4便、座席数36席のサーブ機が1日1便の計5便体制でありましたが、新空港開港後から、YS-11型機の後継機として座席数がYSよりも10席多いDASH8-400型機が投入されたことによりまして、必要な需要は賄えるとの判断から1日4便に変更されたところであります。
また、同路線は鹿児島―種子島間の高速船の利便性の向上に伴い、需要が減少傾向にあることなどから、本年十一月以降一日三便となることが、運航事業者である日本エアコミューターから公表されているところであります。
今後、県、地元市町を中心にさまざまな利用促進策を講じることとしておりますが、この取り組みの中で利用しやすいダイヤの設定につきましても、航空会社に対し要望するなど、島民の方々を初めとする利用者の利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。

●後述(日高滋)
種子島空港の欠航率の高さは、ことしの特別な天候不良が原因だと、そのような話でございまして、私も屋久島の空港の関係もお聞きもいたしまして、そのことがそうだったかなという思いはしているところでございます。
このことにつきましては、時間をかけて推移をしっかりと見守りたいと思っているところでございます。
しかし先ほども申しましたが、新種子島空港は島民にとって欠航の多い空港だとの思いが刻み込まれてしまったことも事実でございます。
私もよく飛行機に乗りますが、条件つき運航がこれまで多かったのは屋久島空港でございました。
それが新空港ができ、空港に行きますと、条件つきの放送が流れるのは種子島空港と、本当に多くなったなと私もつくづく感じているところもございます。このような状況もございますので、どうぞしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
開港から六カ月が過ぎました。
鹿児島線における四月から八月までの乗客数の実績は、先ほども企画部長からも話がありましたが、高速船の増便やそして価格の低下と、そういう影響をもろに受けまして、十八年度同期と比較しましても三千人、七%の減と、そのような数字になっております。
先ほども申したように、このような中で、また航空会社は業務悪化を理由に、本年三月の減便に続いて十一月から、先ほど申しましたようにダイヤ改正をするということで、一便減るということで、大変島民の方々も心配をいたしているところでございます。
先ほど座席数は十分満たすような話がございましたが、利用者にとって座席数より便数が多いにこしたことはないのであります。いつでも行ける、いつでも帰ってこられる、そのような状況でなければ利用者はふえてこない、促進は図れないと、そういうふうに私も思っております。
そういう意味ではしっかりとこのことを認識し、言うべきことはしっかりと航空会社に申し上げていただいて、本当にすばらしい、本当に目的が達成できる新種子島空港であってほしいなと、そのように思っております。
本当に昼からの便で、鹿児島から種子島に行くには五時便しかないということは、島民やそして観光振興を考える中で、物流ももちろんでございますが、大きな影響を及ぼすものと思っております。
どうぞひとつ私どもも一緒になって頑張りますが、県当局におきましても、皆様方の本当に御尽力を賜りますようにお願いを申し上げます。
またもう一つ、最後に今鹿児島―種子島間だけの話を申しましたが、このことは今大阪に飛んでおります大阪伊丹線についても、今後の利用状況次第ではダイヤの形態の見直しも危惧されるものだと言われておりまして、本当に新種子島空港のスタートは前途多難であります。何と言っても利用促進にかかっていることは私も十分承知いたしております。
どうぞ県としても地元自治体とさらに一緒になって、しっかりとスクラムを組んで取り組んでいただきますことを重ねてお願いを申し上げます。
旧空港の跡地利用につきましては、なかなか提案が出てこないと、そのような状況でございまして、これも私も十三年から話をしているわけでございますが、現在に至るまでなかなか出てこないというのが現実でございます。
財政の問題いろいろありますが、しかしながら、やっぱり地元の住民とともに何かしなければ、振興につなげなければ何のための利用促進、そして旧空港の活用かということになりますので、どうぞこのことも、時間はかかろうとも、ぜひともすばらしい形ができ上がることを期待をいたしたいと思います。
屋久島空港ターミナルにつきましてお話をいただきました。
今取り組んでいるという話でございました。
しかし、もっともっとスピードを上げて取り組んでいただきたいと思います。
私もこれまで何度も何度も申し上げ、今回も取り上げるかどうかも迷ったところでございまして、余り言いたくないわけでございますが、しかしこういうところでも言わなければ、なかなかスピードアップしてくれない、そういう思いの中で今回また取り上げさせていただきました。
伊藤県政はスピーディーな対応が信条であります。この屋久島空港ターミナル建設に関しては、スピーディーさが足りないように感じております。
もう一つむちを入れて、スピードアップしてしっかりと取り組まれることを強く要望いたします。

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