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こぶんいち

2005年12月31日 16時15分05秒 | 動詞、形容詞
 今日は形容詞の問題だよ。
 次の「 」内の形容詞を適当に活用させよ。
① いと「 かなし 」て、うち泣かれぬ。
② さすがに「 うれし 」ども、何も言はず。
③ いと「 恥づかし 」ければ、奥に引き入りて、
④ さこそ「 難(かた)し 」らめと覚えければ、
⑤ かの女、いと「 うつくし 」なり。(「なり」は断定の助動詞)
⑥ いと「 はかばかし 」で、はかなく覚ゆるに、

 こたえ
 まず、形容詞の活用表はだいじょぶかな?
 ク活用は、
       く   し   き   けれ
  から  かり      かる      かれ
 で、シク活用は、終止形以外に「し」をくっつけるだけだよ。
 あと、大事なのは、「左列(下の列)は、助動詞につなげるための列」だってことだ。
① かなしく
/「て」の上は連用形。助動詞じゃないから、右(上)列を使う。
② うれしけれ
/「ども」の上は已然形。
③ 恥づかしかり
/「けれ」は、助動詞「けり」で、連用形接続だから、左(下)列の連用形にする。
④ 難かる
/この問題はむずかしいよ。
 「らめ」は、助動詞「らむ」で、終止形接続だから、「難し」と答えたくなる。
 けど、実は、終止形接続の助動詞は、上がラ変型の語のときは、連体形に接続する。形容詞の左列は、そもそも、ラ変がもとになってできているんだ。
 あと、助動詞につなげるときは、左列につなげるのが基本だから、右列の「難し」を使うのもおかしい。
 これは、古文の文法の中で、いちばんたいへんなとこのうちの一つだよ。
⑤ うつくしき
/左列は助動詞につなげるための列だ ってのが基本だけど、たった一つだけ例外があるんだ。それは「断定の助動詞『なり』」だ。
 断定の「なり」は、そもそも、「に」+「あり」が縮まってできたもので、ラ変の「あり」がすでに入っているんだ。
 だから、ラ変からできている左列を使わずに、右列に接続(つながる)するんだ。
⑥ はかばかしから
/「で」は、「ず」+「て」が縮まってできたもの。打消の接続助詞で、未然形接続なんだ。
 「で」は、まだちょっと難しいかもしれないけど、いずれは覚えなきゃいけないよ。

こぶんいち

2005年12月31日 02時17分23秒 | 動詞、形容詞
 動詞の復習ラストだよ。
 次の「 」内の動詞の活用の種類を答え、その終止形を平仮名で書け。
① 罪「得る」ことぞと常にきこゆるを、
② いかに「悔い」てもせむかたなければ、
③ この姫をかしこに「据ゑ」むと思うに、
④ 年を「経」て慕(した)ひければ、
⑤ 来ぬ君を待ちわびて、ひとり寂しく「ぬる」夜は、
⑥ さもあるまじき「老い」たる人。
⑦ おもしろき萩(はぎ)・薄(すすき)などを「植ゑ」て見るほどの、
⑧ 昨夜は早く床に入れば、今朝はいととく「おくる」ほどに、
 こたえ
 注意すべき動詞の復習だったんだ。
① ア行下二段活用、う
② ヤ行上二段活用、くゆ
③ ワ行下二段活用、すう
④ ハ行下二段活用、ふ
⑤ ナ行下二段活用、ぬ
/漢字で書くと、「寝」だよ。
⑥ ヤ行上二段活用、おゆ
⑦ ワ行下二段活用、うう
⑧ カ行上二段活用、おく
/漢字で書くと、「起く」だよ。

こぶんいち

2005年12月30日 01時26分04秒 | 動詞、形容詞
 今日も動詞の復習いくよ。
 次の各文の「 」の中の動詞の、活用の種類と活用形を答えよ。
① かの人を率(ゐ)て出でて往なむとぞしける。 「往な」
② 中納言の、いまだ少将にておはするころ、 「おはする」
③ 道にて死するものあまたあり。 「死する」
④ 人を信ずる者の語ることは、 「信ずる」
⑤ 染殿の内侍といふいますがりけり。 「いますがり」
⑥ 男、蹴られて死にけり。 「蹴」
⑦ 人々、来(く)れば、皆逃げけり。 「来れ」
⑧ 女、縁に出でて居(ゐ)たれば、 「居」
⑨ 鳥は、屋の上に居(を)り。 「居り」
⑩ 母、一尺の鏡を鋳(い)させて、「鋳」
 こたえ
① ナ変、未然形
② サ変、連体形
③ サ変、連体形
④ サ変、連体形
⑤ ラ変、連用形
⑥ カ行下一段、未然形
⑦ カ変、已然形
⑧ ワ行上一段、連用形
⑨ ラ変、終止形
⑩ ヤ行上一段、未然形
 

こぶんいち

2005年12月28日 22時32分16秒 | 動詞、形容詞
 今日も文法の勉強しようぜ。
 例にならって、各活用の種類の活用表を完成させよ。
例 カ行下二段活用 → け、け、く、くる、くれ、けよ
① ヤ行上一段活用 →
② ワ行下二段活用 →
③ ラ行変格活用 →
④ ヤ行上二段活用 →
⑤ タ行四段活用 →
⑥ ナ行変格活用 →
⑦ ア行下二段活用 →
⑧ カ行変格活用 →
⑨ カ行下一段活用 →
 こたえ
① い、い、いる、いる、いれ、いよ
② ゑ、ゑ、う、うる、うれ、ゑよ
③ ら、り、り、る、れ、れ
④ い、い、ゆ、ゆる、ゆれ、いよ
⑤ た、ち、つ、つ、て、て
⑥ な、に、ぬ、ぬれ、ぬれ、ね
⑦ え、え、う、うる、うれ、えよ
⑧ こ、き、く、くる、くれ、こ・こよ
⑨ け、け、ける、ける、けれ、けよ
 活用表がわかんなくなったら、連体形・已然形・命令形を作るときに、「る・れ・よ」を後ろに付けるのが、コツだったよね。

こぶんいち

2005年12月28日 00時43分08秒 | 動詞、形容詞
 次の空欄に適当な平仮名一字を入れよ。
① その男、年老〔 〕て、
② 木を植〔 〕て、
③ 窓を閉〔 〕て、
④ 人を信〔 〕て、
こたえ
自分の教材の、「注意すべき動詞」ってとこ見るといいよ。
① い
/これは、ヤ行の「い」だ。
ヤ行上二段活用動詞は、「老ゆ、悔ゆ、報ゆ」の3語だよ。
② ゑ
/これは、ワ行の「ゑ」だ。
ワ行下二段活用動詞は、「植う、飢う、据う」の3語だよ。
③ ぢ
/ザ行の動詞は、「混ず(交ず)」(ザ行下二段)しかない。
だから、「じ」か「ぢ」か迷ったら、「混ず(交ず)」の場合以外は、「ぢ」なんだ。
④ じ
/「信ず」はサ変動詞だ。ザ変という言い方はないよ。

こぶんいち

2005年12月27日 00時48分11秒 | 動詞、形容詞
 今日から勉強するぞ。
 文法の問題出すよ。
 次の動詞を指定された活用形にせよ。
① 過ぐす(サ行四段)→連用形に。
② 降る(「おる」と読む)(ラ行上二段)→已然形に。
③ 立つ(タ行下二段)→連体形に。
④ 死ぬ(ナ行変格)→已然形に。
⑤ 来(カ行変格)→命令形に(平仮名で書くこと)。
⑥ おはす(サ行変格)→未然形に。
 こたえ
① 過ぐし
② 降るれ
③ 立つる
④ 死ぬれ
⑤ こ(こよ)
⑥ おはせ