シーザワンダンス

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ジョアニー・ロシェットの涙

2010-02-26 11:38:28 | フィギュア・スケート
2010年2月24日
オリンピック女子シングル、ショートプログラム


第5グループ終って ノーミスのツートップ

1)キム・ヨナ トリプルトリプルコンビネーション成功
2)浅田真央 オリンピックショート初トリプルアクセル+ダブル
3)ジョアニー・ロシェット
4)安藤美姫

皆見事な出来でフリーの金メダル争いが楽しみです。

今回オリンピックで悲しい事がありました。

地元カナダ代表のジョアニー・ロシェットのお母さんがオリンピック公式練習中に心臓発作で亡くなったのだ。
その悲しみを秘めて、ロシェットはこの日のショートプログラムに挑んだ。

開始して見事にコンビネーションジャンプ、トリプルジャンプ、
ダブルアクセル全てを完璧に決め、またスパイラル、スピン全てがノーミスだった。

演技が終った瞬間、会場は割れんばかりの拍手・・・

天国のお母さんに捧げる拍手だった。

実況アナウンサーは

『この姿をお母さんに見せたかったですね』

解説者の
『そうですね・・・』

に私も涙が出た。

ロシェットは終った瞬間、まるでマリアのような慈悲深い表情を浮かべて目には大粒の涙、
割れんばかりの拍手の中で心からありがとうというようにお辞儀をして、そしてキスアンドクライに戻ってコーチと抱き合って小さく泣き出した。

得点はキムヨナ、真央についでの3位。
順位よりも本番直前に母を亡くすという信じられない出来事に
崩れず、見事な集中力でノーミスで滑りきった、
ロシェットに心から敬意を表したい・・

よく同情票が集まるから有利などという、不謹慎な書き込みも見た。
そのような心ない声にも傷ついた心はより深く傷つく。
今のスケート採点方では、同情などという点の入る余地はない。
スケートは精神力の集中がどれだけ成果に結びつくかそこを
考えればこれほどの逆境はない。

私も12歳の時に父を病気で亡くした。
泣くだけで精一杯だった。
こんなときにスケートの試合があったら、そこでノーミスで滑れるか?
その立場に立つと人の心が読めるはず。

天国のお母さんに捧げるロシェットのスケーティングは
悲しいほど美しく崇高だった。


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