猛攻撃！

一年ぶりの愛息子の空手の大会へ参加してきました。

負けん気が一切ない愛息子にとって、空手は小さな子にも追い抜かれるほど。
組み手の練習も、年下の子供たちとしかさせてもらえないほどに落ちこぼれました。

　だからこそ嫌いになった空手の組み手。試合時間が近づくにつれて
息子の様子もなんだか落ち着かない様子…。
しきりに
「ね～　一回戦負けでもいいよね？」
「勝てなくてもいいよね？」と、やる前から完全に弱腰。
「だって、2回戦の僕の相手、いつも優勝する人だよ…勝てないよ～。」
同じ小学4年生を相手なのに情けない。まして、なぜ2回戦の心配だ？！

　ただ、親からみても勝てる試合ではない…。組み手の弱さはひいき目で見ても…勝てないな。
いつもなら、情けないぐらいの愛息子に
「やる前から何言ってんだーーー！」とキレるのですが、一年ぶりで親も弱腰です。

　「よし！勝てなくてもいい！　でも必ず1ポイント取って来い！
反則でもいい。相手に必ず1発いれてこい！」　これが愛息子と母との約束

　「相手に一発入れて　泣かしてこい！それで負けならそれでいい！」これが父との約束

「わかった！」と息子。　一人で試合のコートへ向かいました。

第1試合開始　相手は午前中に［形の部]で負けた4年生

試合開始の合図ともに、いっきに駆け寄る息子！　（え？　あれ息子？）
いきなり一発かまして、ポイント先取！　（おぉおーーー！）
それから　猛攻撃がとまらない。相手もゆずらずにお互いポイントの取り合い！
　結果　たったの1分半の試合に　13対11　の得点

　なんと息子が勝った！　　　私びっくり。

第２試合　優勝候補の4年生（毎度3位入賞は確実）

試合開始の合図　　またも愛息子が一気に猛攻撃！
わーわー！
いけーー！
えーーーー！！？
おぉ！！　おおー！！
と応援してる間に試合終了

結果　6対0　でなんと愛息子ストレート勝ち！！

すごい！ほんとすごい！　なんだ？どうした？何があった？
私は興奮して、何がなにやらわからない、手は震えるし、隣のお母さんとも
うまく話せない。ただただ、感動して泣きそうな自分を冷静にするのに必死。

第3試合　準決勝　

ここでも一気に攻撃！
今まで見たことが無い、愛息子の攻めのファイティングスタイル。
人はこんなにも、変わるのか？と思わせる。

ポイントを取られたら取り返すの繰り返し。
あっという間に試合は終了。　

結果　6対7　惜しくも負けてしまった…。

投げ捨てるように脱いだ防具から見えた愛息子の表情は
汗だくで、真っ赤な顔をして、今にもキレそうな、泣き出しそうな
悔しさが全身からあふれていました。

　試合に負けて本気で悔しそうな愛息子をみたのは、5年ぶり。


感傷に浸るまもなく速攻　第4試合　3位決定戦　

ここで負けたらメダルはない。とにかくがんばれ愛息子！
しかし相手は同じ道場の子。練習で勝ったことがない。

案の定、試合はいつもの練習どおり。弱気で攻めない息子に戻ってしまった。
完全に戦意喪失か？！

結果　0対6　　ストレートで負けた。　結果は4位

　試合コートから戻ってきた息子は、「悔しくて泣いた」と教えてくれました。

この日は試合にこれなかったパパがかわいそうだった。
損したな。どんな映画より、どんなＫ－１の試合より感動できたのに。

　
　愛息子。ありがとう。お母さんは本気で感動しました！