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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

空想の名人だったころ

2013-11-14 06:39:21 | ひとり言
最初に見つけたのは、子クジラが潮を吹いているところだった。


小さくて、かわいらしいその姿に見とれてしまった。


でも、その姿はすぐに恐ろしいステノザウルスの巨大な顔に変わってしまう。


子クジラが呑み込まれてしまったのだろうか。


やがて、モンゴルのパオが現れた。


その家の中に住まう人たちを想う。


しばらくすると、文字が現れた。


「へ」????


そして、ついには「?」のマーク。


一体どういう事なのか??????


実は、これ、先日の旅行中に露天風呂から空を見上げていた時に見えた雲のカタチ。


普段なら、こんなことはすぐに忘れ得てしまうはずなのに、どういうわけか鮮明に覚えていた。


子どものころのように、久しぶりに、本当に久しぶりに、雲のカタチを追いかけていたからだろうか。


文字にしてみると、まるで夢のストーリーのようだし、小さいころはこうやってイメージを広げる練習をしていたんだと思う。


「雲を愛でる会」と言うのがあるらしい。


今では誰もが知っているTED(プロフェッショナルスピーチ)を観た。


スピーカーはギャヴィン・プレイター=ピニー


曇りの日こそ楽しもう」と題された、10分ほどのスピーチ。


古代ギリシャの劇作家、アリスウトファネスは、なまけ者たちを守る女神として雲を描いたのだそうだ。


なまけ者も守ってくれるなんて、素敵な女神もいるものである。


働き者がこの現実社会において褒められるべき存在、と言う価値観を超えて、もしかすると、本当の時間を生きているのは、なまけ者とくくられている人たちなのかもしれない。


雲を見るのは、「無目的な活動」だと彼は言う。


日ごろの、facebookの更新や、ツイッターの発信、膨大なメール処理をしないでもいい、意味のあるとても大切な「無目的な活動」だ、と言うのである。


のんびり腰を据えて、今この瞬間に、日々の懸念を忘れ、空に想像力だけを浮かばせる。


まるで瞑想のようで、心が静かになっていく。


今朝の東京は、(残念ながら)雲ひとつない秋晴れ。


雲を見つけたら、ひと呼吸だけ空を見上げて立ち止まるのもいいかもしれない。



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