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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

「おれは、生まれながらにして穴がある。だから上へ上へ・・・・」鉈切り丸

2013-11-26 06:48:36 | 舞台
劇団新感線、と言えばチケットが取れないユニークで抜群のオモシロさがある舞台と聞き及ぶ。


一度は観てみたいと思いながら、そこまで思い入れもないので、ずっと「そのうちにぃ」でした。


我がよき友の、大野先生から、


「チケット取れるんですけど一緒に行きませんか?」


の一言で、内容も知らないまま二つ返事で「よろしくお願いします」


たしか、なんとか丸、って行ったけど、なんだったっけ?


先週、予備知識もないままに、観に行ってきました。


鉈切り丸(なたぎりまる)』、圧倒されました。


結局、劇団新感線の公演ではなく、劇団新感線の脚本家の作品という事だったのですが、そんなことはボクにとってはあまり関係がなく、ともかく舞台の、ど迫力に感動でした。


スピード感のある『リチャードⅢ世』をモチーフにした、鎌倉時代の源頼朝と、異母兄弟の源範頼のお話。


片足がびっこで、顔におおきな痣、そしてせむしのみにくい範頼を森田剛君が熱演。


そう、あのV6の森田剛君です。


アイドルグループの人でしょ、ぐらいの知識しかなかったのですが、6時半から10時近くまで、熱演。


生演奏も、わきの俳優陣も、何から何まで素晴らしかった。


「俺は生まれながらにして穴がある。だからその穴に落っこちない様に上へ上へと登るんだ 。そうして行けばいつの間にか 穴がある事すら忘れてしまうだろう」


確か、こんなセリフを、範頼が何度か言っていた。


妙に心に響く。


範頼ほどの「穴」は抱えていなくても、誰にも「闇」は心の中に存在する。


範頼は忘れてしまいたかったのだろうけど、忘れようにも忘れられない。


やはり、いつかは向き合うしかないわけで、ボクも、ずいぶん長くこの闇と付き合ってきている。



テーマは重かったけれど、スピード感も、生演奏も、躍動感も、いつも公演中に眠ってしまうボクを眠らせてもらえないほどの舞台でした。








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