月参り

気持のいい日が続いています。


先日、鶴見総持寺まで月参りに行ってきました。


国道1号線をまっすに行くのですが、早朝は交通量が少なくてスイスイと走れます。


曹洞宗の本山である総持寺は、とてつもなく大きなお寺。


ボクの父親は、生前に墓地を手に入れ、柴崎のご先祖様のお墓を伊豆の土肥から移設しました。


総持寺のお墓はどこもかしこもりっぱなお墓ばかりが目立ちます。


それにしても、午前中特に早朝のこの時期の総持寺は気持ちがいい。


緑が多く、境内には樹齢を重ねた立派な木々がたくさん植えてあります。


ボクが、月参りに行く理由の一つに、非日常空間の体験がある。


大自然の中に入るのと似たような感覚を覚えるからなのです。


人影もまばらな境内は、清らかな空気と静けさに包まれています。


この空間でほんの少しの時間を過ごすだけで、自分を取り戻せるような気がします。


おまけに、父親のしわがれ声が優しく、そしてはっきりと耳に響くのです。


「ん？どうした？」


父親の第一声はいつもこれ。


いきなり聞かれても、答えようがないのだけれども、


「はい、うまくいってます、なにもかも」と、いつものように答えています。


「ところで、おとうさん、いろいろと仕事が急展開で広がっていくようなのですが、どうしたもんでしょうかねぇ」


「おまえさんの思うようにやりゃあいいんだよ」


いつも結論は早い。


「ありがとうございます、おとうさん。それではまた来月に・・・」