自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

ボクがボクになっていくこと

2013-05-18 07:30:02 | 絵本
今年に入ってから、昨年までとは全く違う次元の仕事の展開がある。


カナダのアートセラピー協会との話や、とある芸能人のかたの関わっているNPOとのかかわり、染織家の石垣昭子さん・・・・次から次に、ボクたちの枠を超えたチャレンジがやってくる。


つい先だっては、ニューヨークから電話が入り・・・・・


1995年に設立してもうすぐ20周年。


アートセラピーをスタートして18年目。


継続は力なり、とは至言である。


振返ってみると、ボクの人生は、いろんなチャレンジを受け取りながら(きっと誰もがそうなんだろうけど)その都度軌道修正してきたような気がする。


社会に出るまでの人生についてもそうだけど、社会に出てからもずいぶん仕事を変えてきた。


サラリーマンの時代、起業してどん底を味わったこと、挫折して父親に救いを求めたこと、「自分」と言う存在に気づいたこと・・・・


社会に出てから40年弱。


結局ボクは、ずっとボク自身を探し続けてきたような気がする。


ボクがボクになっていくと言う事は、ボクと言う存在に気づいていく事だったわけで、誰かのようになる事ではなかった。


『マルマくん かえるになる』と言う絵本がある。





おたまじゃくしのしっぽがまだ残っているかえるのマルマくんと、その友達。



泳ぎが上手にできなくて、友達にからかわれてしまう。


がませんせいに特別レッスンをしてもらう。


がま先生は、まず最初に


「いいですか はじめに じぶんが どうなっているかを しりましょう。りょうてで めに さわってごらんなさい」


ボクはこの言葉に感激した。


ボクは、ボクなりに一生懸命生きて、努力もして、頑張った・・・でも、全くうまくいかなかった。


人間関係も、仕事も何もかも。


そして、がま先生のひと言のように、まず自分を知る事から始めた。


これこそが、人生の始まりだったことに気づいた。


「あれ?いつのまにか こんなに ぷくって ふくらんでいます」


「そう。それが かえるの めです。もう おたまじゃくしじゃあ ないんです」


自分が信じていた自分像がある。


でも、それはもうとっくに変化しているかもしれないのに、過去の自分いしがみついている。


いかに自分が不運で、ダメで失敗ばかりなのかって。


マルマくんは、やがて泳げなかった友達と一緒に泳げるようになっていく。


かえるが かえるになっていく・・・



あらためて、人間だって、人間になっていかなくちゃいけない。


生涯、人間になっていくプロセスだって考えると、今の未熟さも認めることができそうだ。


年老いた母親を見ていると、「人間らしい誇らしさ」を感じてしまう。


きょうも、人間になる練習をしてこよう。








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