自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

森山開次 曼荼羅の宇宙

2012-10-18 07:19:03 | ひとり言
昨年、NHKBSプレミアムで空海特集番組があった。


『空海~至宝と人生「第三集 曼荼羅の宇宙」』


この番組のナビゲーターが開次くんでした。


空海が持ち帰ったとされる曼荼羅を高野山に訪ねて行くもの。


この番組の中で、曼荼羅が放つうずまき、放射し、めぐる大日如来のエネルギーを踊りとして表現していました。


この時の踊りをさらに深めた公演が昨晩初演の「曼荼羅の宇宙





ゲネプロを観た、三浦真紀さんが絶賛していたので、ますます期待が高まった。



素晴らしかった。


感動です。


弘法大師空海は、中国から帰国した際に、


「密教の教えは深遠で、文字では伝えられない。だから絵を用いる」


と伝えている。


開次くんはそれを見事に踊りで表現したのです。


ステージ中央に客席に向かって斜めになっている能を思わせる真四角の舞台。


ピアニストの高木正勝さんの奏でる、不可思議な音。


音に踊らされているのか、踊りが音を創りだしているのか。


『モモ』のマイスターホラの「時間の花」の空間が頭をよぎる。


踏みしめれば、どしーんと言う大きな音が反響する舞台なのに、彼が動き回っても全く音がしない。


見事に絞り上げられたからだとしなやかな動きは、いつもながら感動してしまう。



遮那中央に座す

遮那阿誰が号ぞ

本是れ我が心王なり

(大日如来は中央におわします。大日如来とはどなたを言うのか。元より、我々の心自体のこと)


弘法大師空海の残した曼荼羅の宇宙を、開次くんの見事な表現で堪能させてもらいました。


開次くんは、自ら曼荼羅も描いていました。





彼の無限の才能に、感動です。


終演後の舞台裏でのパーティでも、一人一人に丁寧にあいさつに回り、疲れを見せない開次くん。


日曜日までの公演ですが、当日券が毎日少しだけあるようです。


早めに行って並べばゲットできるかもしれませんよ。

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