子供のころは、つかみ合ったり、殴りあったりのケンカがよくあったものだしよくやったものだ。
その時に活躍したのがギャラリー達だ。
ケンカがはじまるとわーっといっせいに現場に駆け寄って、輪になって「選手」を取り囲む。
そして、ほどよいタイミングで誰かが仲裁に入り、仲直りさせて解散する。
いま思えば、ガキながらあっぱれなシステムを築いていたものだ。
この仲裁役は、男の兄弟のなかで育った奴がうまかった。
おそらく暮らしのなかで、やるだけやらせて怒りや不満の爆発をさせて、しこりを残さず元に戻したり、ケンカをする前以上に親近感をもたせる方法を身につけていたのだなと最近思うようになった。
同級生のSは、とりわけ仲裁の名人で、ケンカがはじまるといち早く現場に急行し、まず「やーれやーれやーれやーれ~」と独特の調子ではやしたて、盛んにあおって勢いよくケンカさせる。
そして、しばらくして膠着状態になったり一方が不利になったころにすかさず割って入って双方に「もうよかろが、もうよかろが、やめれ。」と優しく諭し、握手をさせて引き分けるのである。
Sも男兄弟の多い育ちで、今はその兄弟で家業を盛り立てている。
さて、ニュースの件だが、まずはやるだけやらせることだ。
仲裁役は、もちろん国民である。
最新の画像もっと見る
最近の「のほほん所感」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事