鶴が丘歯科のブログ

院長の想いやコラムやお知らせです。

院長の想い

2013年01月09日 17時22分28秒 | 健康・病気

 当地に歯科医院を開業させていただいたのは1986年でした。歯科大学を卒業したのは、1980年でした。近頃思うのは、歯科治療は予防処置の連続なのでは、ということです。

虫歯を早期に見つけて小さいうちに処置する、でも削ってしまったエナメル質や象牙質は自己再生しません、予防が大切だと思います。歯周病も、原因である歯周病菌を口腔内から消し去ることはできません。できるだけ進行させない様に予防に努めることになります。

 頑張って予防や治療してきても残念ながら歯を失ってしまった場合にはそれ以上、欠損を増やさない様に出来るだけ早期に修復することが大切です。一本歯を失うとその歯が担っていた仕事(咬んだり、かみ合わせて身体のバランスをとったり、食べ物を安全に飲み込んだり、発音をしたり、顔の下半分の長さを保ったり、その他いろいろ)を、その隣の歯や反対側の歯に強いることになります。結果として残った歯の仕事量は増えていくことになります。それが、次の欠損を生む原因にならない様、予防策として欠損修復を行います。

とくに歯周病は糖尿病の合併症であるとされています。血糖値が高いままであると歯周病は確実に進行します、歯槽骨の吸収が進行してしまうと歯を失う確率が何倍にも高くなってしまいます。そして、その欠損が次の欠損を生む悪循環に落ちいってしまいます。

悪循環は口腔内に止まりません。全身に及ぶことになります。お口の中には歯周病菌や虫歯菌の他にも、ピロリ菌、肺炎菌、心筋梗塞の部位にいる菌、糖尿病を介して血管をもろくする菌などが住んでいる事が知られて来ました。

 

口腔ケア(お口の中をきれいに保つこと)がこの悪循環を断ち切ってくれるはずです。要介護状態の重症度も歯の欠損歯数と相関する傾向があるようです。無歯顎に近づく程寝たきりのお体にならないためにも毎日のブラッシングが大事です。

患者様が将来全身疾患や、要介護状態にならい様お手伝いのおもいでブラッシングをさせていただいております。これからも皆様と共に頑張りたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。


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