もし仮に自給自足的な共同体が数百個国内にできたとして(貨幣を使わず物々交換が成立しているような状態をイメージすることができる)、しかもそれらがそれなりにうまく回っていたとしても、長続きはしないだろうなというのが私の感覚だ。
一言でいうと「お金持ちがやってきて支配されそうになったらどうするんだ」という問題に直面しそうだ。
いくら清貧の思想が根付いた性善的な社会を造ったところで、貨幣の使い勝手というものは変わらない。貨幣というものに対する信用が根本的に失われてしまう状態を仮定するのは少し無理があるし、そこまで極端になってしまった社会が平和なままだとは到底思えない。
そもそも、お金持ちの人が良い性格をしていて責任感があって誰にでも優しいというのは、必ずしも真実ではない。
社会的に立場が高い位置にいる人は当然それなりの信念であったりハングリー精神を携えていることは間違いないが、彼らはいつも正しいとは限らないし、時として弱い者いじめだってするかもしれない。理想郷に住む無一文な人々に対して苛烈な嫉妬を覚えるかもしれないし・・・とにかく、この計画は現実的な継続性に欠けるのではないかと思うわけだ。
こうして頭の中を文章化することによって少しすっきりした気持ちになる。自己満足に付き合わせて申し訳ないが、たまに更新しようと思う。