干潟万力水神社遷宮記念
ア~
ちょいと出ました三角野郎が
四角四面のやぐらの上で
音頭取るとはおおそれながら
文句違いや調子の狂い
さらりさらりと伺いまする
伺いますれば
文句に掛かるがオ~イサネ
ア~
今日はうれしい萬力村の
水神社の遷宮祝い
善男善女が集いし社
めでためでたの水神様も
俵担いでにっこり笑う
聴こえてくるは太鼓の音か
祭囃子に心も跳ねる
ア~
雲の上から眺めて見れば
干潟広々8万石は
昔、入り江の椿の海よ
ここが我慢と先人たちが
汗と涙で造りし田圃
ここは万力見渡す限り
黄金波打つ稲穂の海よ
ア~
もっとこの先詠みたいけれど
上手いで長いはまた良けれども
下手で長いは御座の邪魔よ
止めろ止せよの声無きうちに
ここらあ~た~り~で~
談切りまするがオ~イサネ
ア~
晴海米持って秋田へ参り
はるみこめもってあきたへまいり
いいの米込関の戸閉めて
いんのよなこめせきのとしめて
万歳するのは幾代の時か
ばんざいするのはいくよのときか
一重八重ほど夏目出度いと
ひとえやえほどなつめでたいと
清い滝には大間で長尾
きよいたきにはおおまてながお
鷹を追い立て琴田村に
たかをおいたてこたっただむらに
鎌の数だけ新町するだ
かまのかずだけしんまちするだ
「干潟8万石」18ヶ村(春海・米持・秋田・万力・入野・米込・関戸・万歳・八重穂・夏目・幾世・清瀧・大間手・長尾・高生・琴田・鎌数・新町)