Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

和が繋がる。満開に・・・

2012-04-06 01:07:35 | 被災地へのアートセラピー
シニア担当のYokoです。

一晩であっと言う間に「春」なりましたね。

桜が満開になりました。

「わーーっ!桜ぁ~」と、ゆっくり眺めてほのぼのと・・・

と、思いながらも横目で眺める程度でお仕事に向かっています。

明日は少し立ち止まって眺めてみようかなぁ。。。


久しぶりに私も参加している福島県広野町のみなさんへの支援

「いもにあーとプロジェクト」の事を書きますね。

現在、いもにあーとプロジェクトでは「切り絵の展示会」に向けて大忙しです。

仮設住宅の皆さんが切ってくださったパーツをさぶが東京に持ち帰り、

みんなで細かな作業を毎日こつこつと行っております。

昨年の避難先の八幡屋さんで、避難されていたKWさんが切り絵を行っていた所を

柴崎先生が「大人のために・・」と、切り絵の時間が開始されて既に1年経ちました。

誰もがはじめてやる切り絵

白と黒の世界

やってみるとわかるのですが、細かな作業ではありますが、

カッターを入れ不要部分を切り取ると、黒い世界に現れる白の世界は

心の中に何か光が現れるように私は感じます。

また細かな作業故に、余計な事を考える事なく大変集中が出来る。

KWさんの技術を伝授して、二人も先生が育ち、そして先生を中心にいわき市の仮設住宅先でも

自主的にこの「大人の切り絵の時間」は続いて行ったのです。

もちろん先生の指導が素晴らしく、常連の方も、仮設先ではじめて切り絵を参加された方も

めきめきと腕をあげています。

そうしてはじまった「切り絵の展示会」

大きさはどどーーんと畳6畳分(想像してみてくださいね)

15cm x 15cmの一枚のパーツがなんと約350枚!

その9割近くが既に切り終えて私たちの手元に来ております。




出来上がる切り絵の景色は「ふるさとの広野町 四季の風景」です。

既に「いわき市美術館」(6/23~7/8)に展示する事が決まっています。

本当にうれしいです。

仮設の皆さんが行ける範囲でもある事ながら、美術館という多くの方が訪れる場所で

大勢の方に見て頂ける事は、広野町の皆さん、被災された皆さんの力になると思っています。



広野町のみなさんが自分たちで切り絵で描くふるさとの四季

私たちは訪れた事のないその町を思いながら、またみなさんが帰れる日を願いながら

一枚一枚丁寧に貼って行く裏方です。




東京での作業は来週いっぱい。

翌週には私たちがお世話になっているYM家の大工のご主人が

展示用に土台や仕上げ作業をしてくださいます。



こんな風にアートを通して繋がって行く。

全てはさぶの一歩からでした。

さぶの手と誰かの手が繋がり、今では広野町の一部かもしれませんが

大勢の方と私たちアートセラピスト、そして支援してくださるみなさん、

いわき市美術館の方ととても大きな「和」が出来ています。

この「和」がさらにこの切り絵展示会を通して大きく満開になって行く事でしょう。。


出来上がったらまた報告させて頂きますね。

お楽しみに。。

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