心に触れる

大阪のkyokoです。

１２月になったとたんに寒くなりましたね。

やっとこの季節らしさがやってきて、安心すら覚えます。


さて、一週間前のことになりますが・・・

１０月にお試しのワークを行った施設で、

１１月から毎月１回のアートセラピーが始まりました。そこでの出来事です。

前回に引き続き参加してくださったK様。

ワーク終了後、「今日はいかがでしたか？」と伺うと、

「このあたりに何かつっかえているみたい・・・」と胸に手を当てながら、

穏やかな表情で言われました。

その時私は「そうなんですね。」と

K様にそっと触れてそばに居ることしか出来ませんでした。

するとしばらくして、

「まだ慣れてないからかしら・・・

慣れたら大丈夫だと思います。」と言われました。


この日のK様は積極的でお元気なご様子でした。

例えば、

お隣のO様が私達にお持ちした葉の名前を何度も聞かれていた時、

K様も「それはなんだったかな？」と声に出しながら一緒に考えられたり、

「それは銀杏よ。」と伝えられたり・・・

また、みなさんの作品をご覧になって、

「きれいに色が付いているね。」とか「その色きれいやね。」と

感じたことをお一人お一人に伝えられたり・・・

ご自身もふと湧き上がる思いを自然に色へ置き換えるなど、

表現を楽しまれているように感じました。

しかし、出来上がったご自身の作品をご覧になって

「これはでたらめやな。」と微笑みながら言われました。


何かつっかえたような感覚になられたのは、

もしかしたら、表現した色が本意でなかったのかも知れません。

もしかしたら、他の方の作品がきれいに見えたのかも知れません。

しかしそれ以上に、アートセラピーを通して、

心に何かが触れて心が動いた証なのかも知れません。


今回は葉が季節を通して色合いを変化させてきたように、

葉が芽吹いた頃の色合い、成長する時に必要な恵を色に例えた色合い、

そして今はどんな色合いかなど色を重ねて頂きました。

ですから、色を重ねるごとにご自分の日々と重ね合わせられて、

心に何かが触れて心が動いたのかも知れないと感じました。


正直な気持ちを伝えてくださったK様に感謝しています。



K様の色合いは彩り豊か。そんな心の持ち主の方なのでしょう。



「自分が誰かもわからなくなってきてるから・・・」

こんなことも言われていました。


どんな人生を歩んでこられたのでしょうか？

毎日をどんなふうに過ごされているのでしょうか？

どんなことがお好きなんでしょうか？

ふといろんなことを考えます。

K様のことやみなさんのことに想いを巡らせています。