支援構図混迷、揺れる郵政票 参院選佐賀
旧特定局長ら思い複雑
郵政民営化の是非を争点に自民党小泉政権下で行われた2005年の衆院選で自民を離れた「郵政票」。佐賀県では、05年衆院選は自民を離党した候補を支援、07年参院選は自主投票、09年衆院選は選挙区で民主と自民に支援が分かれるなど、支援構図は混迷した。今回の参院選では国民新党が推薦する民主候補の支援に動くが、先の通常国会で郵政改革法案が廃案に追い込まれた不信感や、自民関係者とのつながりもあって〝一枚岩〟にはなりきれない。かつては自民党の有力な「集票マシン」の一翼を担った旧特定郵便局長らの思いは複雑だ。
「原口(一博)大臣の顔が立つように支援の強化を」。公示翌日の6月25日、旧特定郵便局長らでつくる郵政政策研究会(郵政研)本部から出た指示を受け、県内の郵便局長の携帯電話にメールが届いた。原口氏は県選出の衆院議員で郵便局を所管する総務相。郵政研にとってはまさに「VIP」で、局長たちは指示を重く受け止めた。
郵政研は比例代表は国民新党、選挙区は国民新党の候補がいなければ、民主候補を支援している。佐賀県の郵政研関係者は、比例は国民新党の長谷川憲正氏を支援する。長谷川氏は04年参院選では、自民党で出馬、佐賀県内で約4300票を獲得した。郵政関係者は「1万票でも出せたら、今後も郵政研の存在感を示す活路を見いだせる」という。
比例代表の支援構図が明確だが、選挙区は微妙だ。中央の意向に沿えば民主候補支援となるが、改革法案の行方や旧来の自民党との関係が続く会員もいて温度差がある。
昨夏の衆院選。佐賀1区は民主党候補(原口総務相)を推す一方、2、3区は05年の「郵政選挙」で民営化に反対して離党を強いられ、その後復党した自民候補2人を支援した。自民党職域支部の「大樹会」メンバーで、自民支持を続ける特定郵便局長OBは「自民県連は私たちの気持ちをくんで行動してくれている。その恩義は忘れることはない」と言い切る。
こうした自民とのつながりを抱える中で、郵政改革法案が廃案になったことも支持構図を複雑にする。ある郵便局長は「ものすごく悔しい。裏切られた気分だ」と怒りを隠さない。だが、衆院で300議席を誇る民主党の力なしでは見直しが進まない事実も直視せざるを得ず、「民主が勝たなければ、法案成立もおぼつかない」と、怒りを秘めながら民主支援に回る。
選挙は与野党が過半数を目指す激しい攻防になっている。与党が参院で過半数割れに追い込まれれば、郵政改革法案の行方も厳しさを増す。民主党幹部は、過半数獲得が困難とみれば、野党に秋波を送る姿勢も見せた。先の郵便局長はそんな対応に不快感を示しながらも「大勝して連立枠組みを変えられても困る」と悩む。郵政関係者の困惑は、選挙後も続きそうだ。
(佐賀新聞)
各地の情勢は様々・・・
マスコミの分析は厳しいが・・・
惑わされることなかれ・・・
7.11まで一直線・・・
旧特定局長ら思い複雑
郵政民営化の是非を争点に自民党小泉政権下で行われた2005年の衆院選で自民を離れた「郵政票」。佐賀県では、05年衆院選は自民を離党した候補を支援、07年参院選は自主投票、09年衆院選は選挙区で民主と自民に支援が分かれるなど、支援構図は混迷した。今回の参院選では国民新党が推薦する民主候補の支援に動くが、先の通常国会で郵政改革法案が廃案に追い込まれた不信感や、自民関係者とのつながりもあって〝一枚岩〟にはなりきれない。かつては自民党の有力な「集票マシン」の一翼を担った旧特定郵便局長らの思いは複雑だ。
「原口(一博)大臣の顔が立つように支援の強化を」。公示翌日の6月25日、旧特定郵便局長らでつくる郵政政策研究会(郵政研)本部から出た指示を受け、県内の郵便局長の携帯電話にメールが届いた。原口氏は県選出の衆院議員で郵便局を所管する総務相。郵政研にとってはまさに「VIP」で、局長たちは指示を重く受け止めた。
郵政研は比例代表は国民新党、選挙区は国民新党の候補がいなければ、民主候補を支援している。佐賀県の郵政研関係者は、比例は国民新党の長谷川憲正氏を支援する。長谷川氏は04年参院選では、自民党で出馬、佐賀県内で約4300票を獲得した。郵政関係者は「1万票でも出せたら、今後も郵政研の存在感を示す活路を見いだせる」という。
比例代表の支援構図が明確だが、選挙区は微妙だ。中央の意向に沿えば民主候補支援となるが、改革法案の行方や旧来の自民党との関係が続く会員もいて温度差がある。
昨夏の衆院選。佐賀1区は民主党候補(原口総務相)を推す一方、2、3区は05年の「郵政選挙」で民営化に反対して離党を強いられ、その後復党した自民候補2人を支援した。自民党職域支部の「大樹会」メンバーで、自民支持を続ける特定郵便局長OBは「自民県連は私たちの気持ちをくんで行動してくれている。その恩義は忘れることはない」と言い切る。
こうした自民とのつながりを抱える中で、郵政改革法案が廃案になったことも支持構図を複雑にする。ある郵便局長は「ものすごく悔しい。裏切られた気分だ」と怒りを隠さない。だが、衆院で300議席を誇る民主党の力なしでは見直しが進まない事実も直視せざるを得ず、「民主が勝たなければ、法案成立もおぼつかない」と、怒りを秘めながら民主支援に回る。
選挙は与野党が過半数を目指す激しい攻防になっている。与党が参院で過半数割れに追い込まれれば、郵政改革法案の行方も厳しさを増す。民主党幹部は、過半数獲得が困難とみれば、野党に秋波を送る姿勢も見せた。先の郵便局長はそんな対応に不快感を示しながらも「大勝して連立枠組みを変えられても困る」と悩む。郵政関係者の困惑は、選挙後も続きそうだ。
(佐賀新聞)
各地の情勢は様々・・・
マスコミの分析は厳しいが・・・
惑わされることなかれ・・・
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