第44回アマチュア将棋「R」選手権
三重県四日市市で開催される将棋の全国大会です。
開催期間 4日間
参加者はA、B級を含めると136名。
アマチュアの将棋の大会としては最大となります。
甲子園で神奈川県の代表になることは、
全国大会で1勝することよりも難しい。
と言われています。
アマチュア将棋においても同様。
もう1つ主催している朝日アマ名人戦では、
神奈川県代表6名に東京都、埼玉県、千葉県の
代表を加えた28名のうち7名が全国大会に進む。
そういうルールになっていますが、
昨年、一昨年と6名中3名が全国大会に進出。
小山怜央さんが強いだけでなく、さらに層が厚いのです。
要は何が言いたいかといえば
神奈川県代表=全国大会の優勝候補。
なのです。
さて、今年から四日市文化会館から四日市市商工会議所に
会場が移る記念すべき第44回全国「R」選手権。
先日の2月5日 神奈川県予選会が 平塚市の三島カルチャスタジオで
開催されました。
元アマ竜王の渡辺誠さん、元アマ王将の森村賢平さんら
少数精鋭の24名(うち2名はスタッフですが)が参加して開催しました。
22名の中から一番上の選手権代表(S級)、A級、B級の代表を
各2名ずつ選出するにあたって、今回は選手を3グループに分けて
4回の対局結果に加えて、残った持ち時間を勝ち点に加えた方式
で順位を決定する。
→ただし、これをやると選手権の方がポイントが加算できないため、
選手権の代表は持ち時間10分の代表決定戦で決定する。
という方式を採用することにしました。
1回戦から、優勝候補筆頭の渡辺誠さんが、山中達也さんに敗れる。
森村賢平さんも、木村敬さんに千日手の末、幸勝という。
波乱の展開。
一方、2回戦を終えて、A級枠での参加の小雀悟さんと家入嶺馬さん。
家入さんは木村敬さんにも勝利し、
若手の二人が2連勝と選手権での代表獲得も十分有となりました。
しかしながら3回戦で、渡辺誠さんが管野倫太郎さんに勝利。
管野倫太郎さんは4回戦で木村敬さんにも敗れ代表決定戦から脱落。
最終戦で渡辺誠さんが森村賢平さんに勝利。
この2人が3勝1敗で選手権代表決定戦に進出。
A級戦では、佐伯雄一朗さん、村上浩崇さん、家入嶺馬さんが、
A級代表の資格を獲得し、ポイント差で代表決定戦に、
佐伯雄一朗さん、村上浩崇さんが進出することになりました。
先にB級代表は3勝1敗の足立優輝さん、海野容生さんが代表入りを決めました。
代表決定戦は、渡辺誠さんvs村上浩崇さん 森村賢平さんvs佐伯雄一朗さん
の組み合わせとなりました。
前2回の激戦で疲労困憊の選手権枠の渡辺誠さんと森村賢平さん。
一方、2人の対戦を観戦しながら休養十分の村上浩崇さん、佐伯雄一朗さん。
十分波乱が予想される代表決定戦でしたが、そこは修羅場を潜り抜けた
渡辺誠さんと森村賢平さん。持ち時間10分の厳しい代表決定戦を、
負けない将棋で勝利し、
最後は順当にアマチュアタイトル経験者の2人が選手権代表。
A級の代表は、佐伯雄一朗さんと、家入嶺馬さん。となりました。
実力伯仲の中で、
3Rを終えて全勝者が千日手勝を含む森村賢平さんと
A級枠の家入嶺馬さんの2人。
代表になった6名とも全勝者なし。
皆さん日ごろの実力を発揮して中々運営していて楽しい大会でした。
タイムポイント制は、組み合わせも含めて上手く機能すれば、
スイス方式に代わる新たな大会方式になる可能性もありそうです。