『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4067 八十里越街道全線ライド2017~前編~

八十里…こしぬけ武士の 越す峠~長岡藩・河井継之助
『八十里越街道・全線MTBの旅2017』…無事に全員完走できた旨をお伝えした昨夜から明けた本日ですが…未だ魂は、木の根峠(八十里峠)~鞍掛峠を彷徨っている次第です
上は、司馬遼太郎の小説『峠』の主人公としても知られる、長岡藩・家老の河井継之助が、この峠を越える際に詠んだ句とされています。
そんな、歴史ロマン溢れる八十里越街道、全線を走破しようと呼び掛け、応じてくれた同志は…Uゴロウさん・YU-KIさん・コーチの全線走破経験組に加えて、ショウさん・ニッシーさん…そして「いつの日か、八十里越を走破してみたい…」とSPECIALIZED・EPIC FSR CARBON29を数年前に購入して頂いたItoさんの6名
実は昨年秋にも企画をしていたのですが、昨年の秋は毎週末毎に続く雨に祟られたために開催できず、今年に持ち越しとなった(小さいショップイベントながら)一大イベントなのでありました

福島県只見町~新潟県三条市(実際の行程は新潟側から)に抜ける、かつての生活道路でした八十里…現在は(辛うじて)地元の方々による保存活動のお陰で現存できている幻の古道ですが、とにかく豪雪地帯であり、しかも沢が異常に多いその特異な山域に跨っている事もあり、年々酷道化が進んでいます。
2年前のソロライド時には(先を急いだ旅ではないのに)7時間で走破できたコースでしたが…今回は如何に

なにぶん秘境に位置する所へ出向きますので、移動だけでもかなりの時間を要します。SEKICYCLEを出発したのが10月27日(金)夜23:00…東北道~磐越道~会津坂下IC降車~R252~福島県只見町~入叶津にてMY-ACE号をデポ~入広瀬~R290~新潟県栃尾市~三条市遅場地区10月28日(土)5:30am着…と言う、車の移動だけでしびれそうな旅路です


そんな感じで順調にスタート地点に到着でき、予定どおり6:00amにスタートを切ったのでありましたまずは、UPがてら5㎞の舗装路を行きます。


鋭気を養いつつ眠気を覚ましながら…30分後に到着したのは旧・吉ヶ平山荘です。2年ぶりに吸う現地の空気に感極まる思いです


暫く乗車率100%で進みますが、やがて勾配もキツくなり押しが入ります


2年前には無かった明治新道なる(直登を避け九十九で登る)ルートが復元されており、以前より体力的に少し楽に進めました。


まずは皆さん、八十里の洗礼を浴びた感じかと思います…『椿尾根(780m)』


小休止のち更に登り進むと…山の神へ到着。やはり以前あった祠はありません


もうひと踏ん張り登り詰めると『番屋乗越(872m)』です。全盛時代を彷彿させる道幅の広い古道に、往時への思いを偲ばせながら小休止です


少し進むと山脈の南側から北側へと進路を変え景色も一変。気持ちは、もう既に現代にありません(笑)…往時の旅人と化しながら辿り着いたは火薬跡。


苦労して越えて来た道のり…そして時折り拝める、素敵な奥会津の山並みに、心洗われながら歩みを進めます。予想どおり紅葉の最盛期でした


標高900m近くまで登り詰めながら、一旦かなり高度を落として行きます。…と言う事はDHですので、ここはニッシーさんの腕の見せ所です


ほぼ下り切った所は数年前の大雨で一山まるまる崩れてしまったブナ沢です。
昨今の大雨による影響か…2年前にはあった渡渉ポイントが消失しており、人海戦術でバイクをその先へ押し進めて行きます。7人もいると人力も大力となるのです@今回のスピリチュアルリーダー・Uゴロウさん


今回の旅路で唯一出会ったお二方の旅人…地元の方だそうで、短時間ながら内容の濃いお話しをさせて頂きました。気の合いそうな方々でした。


そして高清水沢…今回は枯れ沢となっており難なくクリアし小休止でした。


空堀小屋跡、背後にそびえるは、その名の如く鋭い冠を頂にした烏帽子山


以前は大谷ダム方面への分岐点でした空堀…その指標も取り払われてました。


殿様清水を通り過ぎて、暫くは緩やかな登りを漕いで進みます。一呼吸置くのに足を休めてみれば…これまた、ため息しか出ない紅葉ばかりです


そして本行程の中間地点にして、八十里越の最高標高地点『鞍掛峠(952m)』へ13時に到着しました。遅場地区スタートから7時間、吉ヶ平からは6時間半のことでした。ここまではほぼ想定内(やや遅れ目?)の所要時間でした…が、かなり長くなりますので後半へ続きます
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最新の画像もっと見る

最近の「ボクの細道(パスハン/古道ライド/ソロライド)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事