『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4442 奇跡の廃道MTBツアー~本編~

☆鉄やさんプレゼンツ~奇跡の廃道MTBツアー~☆
※お断り…現在の葡萄沢林道西沢線は、車両/オートバイはおろか徒歩で通過する事すら危険な予想以上の状態にありました。実名を掲げての御紹介に躊躇しましたが、ある意味稀少な事例になるかと思いアップする事にしました。御理解頂ける方のみ閲覧頂く事を希望し立入る事は絶対にお薦め致しません
珍しく仰々しい始まりになってしまいましたが、昨日に決行して来ました鉄やさん企画『奇跡の廃道MTBツアー㏌葡萄沢林道』のレポートとなります
宮城県にも同名の林道が存在しますが、今回のルートは鉄やさんが若かりし日の20数年前にジムニーで(当時は普通に)走破された、現在は廃道となっている山形県飯豊町は谷地平より広河原方面へ延びる西沢線と呼ばれる区間です。
基本的にプランナーの鉄やさんにお任せではありますが、同行し鉄やさんの夢を叶える助っ人として下調べも重要です。そこで参考になったのはMXバイカーの方々のHPです。全線を走破できた…という一番新しい記事でも2002年の6月…実に16年も前の事です。それ以降は、福島県側からも山形県側から入るにしても「ピストンでしか走行不能(全線通過は無理)」とされていました。
因みに走破前、鉄やさんの予想では「西沢線12㎞のうち廃道区間は4~5㎞!?」との事でした。個人的にMTB歴約30年の私も、アドベンチャーライドを含みいくつもの修羅場をくぐって来た経験から、その廃道区間だけでも2~3時間あれば何とかなるだろう…と少々甘く見ていた所がありました
そして、2018年12月2日(日)7:00am過ぎ…山形県飯豊町岩倉地区の駐車帯をスタートしたのでありました。


まずは大規模林道・飯豊檜枝岐線を、右手に飯豊連峰を望みながら南下します


既に時車両通行止め区間であり、融雪もされてないので路面はテッカテカです


7㎞の舗装路ヒルクライムを終えると飯豊トンネルが現れます。


昨日アップしました、林道入り口にて撮影の(今回唯一の)集合写真


トンネル手前左にある葡萄沢林道入り口へと分け入り、まずは岳谷~谷地平区間(この区間は普通に車両も通り抜け可能です)を走破です。


今季初めてとなるスノーライドです因みにこの区間の葡萄沢林道は、個人的に8月のソロライド『五枚沢林道&葡萄沢林道』時に一度訪れています。


4㎞ほど林道をHCして谷地平に到着です。コチラが五枚沢林道赤崩線との分岐となります。右へ向かえば上のブログでレポートした五枚沢林道へ、左へ折れると今回のルート『葡萄沢林道西沢線』です。8月に訪れた際は、ここから見る限りでも雑草が生い茂っていた記憶がありますが、幸いにも雪の重みでわりと視界が開けていました。小休止の後、意を決して廃道区間へと向かいます


1㎞ほど進むと大きな溝が現れました。オートバイは越えられそうですが、この時点で車両はアウトですね。
更に進み行くと藪化して来たもののまだまだ乗車可能です。「案外このまま通り抜け出来るのだろうか!!」…ハイ、甘いです


まず積雪量が増して来ました。深い所では膝下くらいまであります。


次第に藪も濃くなって来ました。いよいよ本格的に廃道区間へ突入です。


やがて、MTBに跨る事さえもはばかられる様になりました。


小さな崩落箇所も現れ始めました。そしてひとつめの難関が…


大崩落現場です。今思えば誰かがここで「撤退」の言葉を口にしたなら、退散もあったかと思われる唯一の地点です。…が、鉄やさんサポーターとしては、先へ進む事しか頭にありません…。「酷いのもここぐらいだろう」…淡い思いと共に高を括りましたが、それは序章にしか過ぎませんでした。目の前に現れるミッションを、ひとつずつ、ひとつずつ、確実にこなして行く感覚です。


廃道感を更に演出している様な橋を渡り、沢を左手に見ながら進みます。


もはや道の名残すらありません…。幾度なく、崩落箇所を越えては藪を漕いでの繰り返し…無限ループにハマった感覚でした。


そんな難路が続く中、疲弊した心をホッコリさせてくれたのが冷凍なめこ


この様な崩落箇所を、何度も何度も越えて来ました。


パッと見、上と同じ画像に見えますが、全く異なる地点です。
廃道区間は、かつて道であった事が信じられないほど自然に戻っていました。


全員口数も少なくなった終盤…ようやく少し開けた感が出て来ました。


「やった~。抜け出した~ッ!!」つい大声で叫んでしまった瞬間です(笑)


正直、身の危険を感じた箇所もあったほど荒れ果てたルートでしたが、全員ケガなく体調を崩す事もなく、無事に廃道区間を走破する事が出来ました


湯の沢間欠泉との分岐に到着しました。全員、安堵の表情で小休止です。


満身創痍ながら全線走破を果たし、満足感でいっぱいな表情の鉄やさん


メーターを確認してみれば、当初の予定の倍に当たる10㎞が廃道区間となっていた事が判明しました。どうりで長かったハズです。
残るは舗装路の帰路のみ…この上なく青く晴れ渡った初冬の空
そんな事にすら気付けないほど疲弊していた道中でした。


ポツンと一軒家?たるTV番組に出ていたらしい広河原地区の一軒家や…


雄大な飯豊連峰に迎えられ、壮大なMTB廃道ツアーが終了しました。
●総走行距離=42㎞(林道16㎞うち廃道区間10㎞)
●所要時間=7時間8分(休憩含む/廃道区間10㎞に要した時間は4時間)
鉄やさん総評=ご一緒頂いた皆さん、本当にありがとうございました。おかげで林道人生を極める様な夢を果たす事が出来ました。もう、我が人生に思い残す事はありません。そして、廃道ツアーは二度とありません(笑)!!

個人的にも、2018年シーズン一番のライドとなりました今回のツアー
久々に良くも悪くも我が『みちのくらしい』イベントになったかと思います。
本当に誰もケガなく全線完走を果たせて安堵しましたし感無量でした。御一緒頂いた皆さん、たいへんお疲れ様でした。誰ひとりとして参加した事に、悔やむ言葉もなく、満面の笑みで終えられた事が何より嬉しく感じました
そして最後に…私も二度と、このルートを訪れる事はないでしょう…。
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