『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.3115 心の旅・奥会津~越後シリーズ完結編

御池~尾瀬ヶ原~至仏山・日帰りの旅
先月初めから始めました山歩き『心の旅・奥会津~越後魚沼シリーズ』の締めとなります今回の旅は…福島県桧枝岐御池駐車場スタートで始まり、燧裏林道~見晴~山の鼻~至仏山~小至仏山~鳩待峠~山の鼻~牛首分岐~東電小屋~赤田代分岐~燧裏林道~上田代~御池…の42㎞に及ぶロングコース。
参考にさせて頂いた方のHPによると、13時間強の所要時間を要する事から、10月9日(木)まだ暗い夜明け前の5:00am丁度、日が暮れる前のゴールを目指しスタートを切ったのでありました


月明かりに照らされながら登山口に入り、一昨年・一昨々年と登った燧ケ岳への分岐をやり過ごし直進、初めて踏み入れる燧裏林道にワクワクドキドキしながら歩を進めますが…なにぶんまだ真っ暗で何も見えず(苦笑)、湿って滑りやすい木道で転ばぬよう注意し、ライトで足元を照らしながら進みました
スタートから小一時間程でシボ沢吊り橋に到着、そこから更に30分程でようやく山中から開けた道へと飛び出ました。



6:50am…1回目の休憩地点『見晴』へ到着。スタートから早くも約9㎞
今回ばかりは長丁場ですので、いつもより補給食を多めに持参し、ここでは甘い甘い(笑)パンを食し10分間小休止し出発…そして間もなく「いつか歩きたい…」そう思い続けて来た尾瀬ヶ原が、目の前に広がりました
草紅葉が見事です真向いに見えるは、今回登る『至仏山(2,281m)』。



見晴から6㎞、8:24頃『山の鼻』へ到着。こちらでトイレ休憩し8:30出発



これから登る至仏山が目の前にそびえ立ちます。登山口から3㎞の行程です。
始めはわりと楽な木の階段が続きますが、ペースを上げ気味で歩くとすぐ汗が流れ始めたので(息が白いので体感以上に気温は低かった様ですが)半袖で登頂する事にやがて森林限界域を過ぎ、だいぶ開けて来た頃振り返ると…



憧れでしたこの景色を現実にこの目で、目にする時間がやって来ました



草紅葉が広がる尾瀬ヶ原を歩き、そして至仏山からのこの光景…自然の素晴らしさと“生きていること”の有難さを肌で感じた瞬間でした
現在山の鼻からの登頂ルートは「登り専用」となっている為(持参の参考本は古いので下山時にこのルートを下ってますが=笑)、下る時にこの眺望を拝めないため何度も何度も振り返りながら山頂を目指します…。



撮影時以外は休憩無しで登ったかいあり1時間と10分程で登頂できました




山頂ではもちろんおにぎりタイムで大休止。空がとっても近いですね
尾瀬ヶ原の木道を歩いている時は山頂に雲がかかっており「今日も山頂からの眺望は無しか…」と少しあきらめかけていましたが、登り詰める程雲が取れて行き、極上の眺望を拝む事ができました。
越後駒ヶ岳と平ヶ岳の登頂の際に山頂からの眺望が見られなかったのは「この日の為だったのだと」…山の神様に感謝しました



既に18㎞以上歩きましたが、まだ行程は半分に満たないので、20分程休憩し山頂をあとにしました。そして1㎞ちょっと下ると小至仏山です。



小至仏山からオヤマ沢田代を経由し、群馬側の登山起点鳩待峠を目指します。



その鳩待峠へは11:24am頃到着。24㎞以上歩いて「よやく半分以上これた」事を実感し、この調子で行けば明るいうちにゴール出来るかな?!…と安堵しました。ここの売店では、しっかり名物・花豆ソフトクリームを頂きました



鳩待峠(1,591m)から標高200mほど下がる山の鼻へのルートは木の階段が続き歩きやすく、知らず知らずのうちにハイペースになり0:07PM山の鼻へ戻って来ました。こちらでは持参の最後のおにぎりを食し休憩…0:20頃再出発



少し進むと…当り前ですが往路とは逆向きになる為、帰りは『燧ケ岳』と綺麗に紅葉した山々を望みながら、あたり一面に広がる尾瀬ヶ原の中を歩きます。
「あ~、これぞ人生の楽園だなぁ」とこの光景を脳裏に焼き付けながら…



赤田代まではルートが二つあるので、せっかくなので復路は東電小屋前を通るルートを選択。小屋前は休まず通過し、少し行くとヨッピ吊り橋です。



さすがに結構な疲労を感じた頃、大きな源流と紅葉に癒されたり…



赤田代分岐を左折し身体に力が入らなくなって来た頃、温泉小屋が見えて来ました。あと残り8㎞以上もあるので、小屋の少し向こうにある売店で思わず…



山菜うどんを注文しちゃいました山中で食べる温かいものは何とも言えない美味しさです(ここの主のお婆さんはヘリコプターで通勤との事!)
不思議と食べると動けるんですね。動物である事を実感し(笑)2:05pm出発



そこから先は凄く長く感じましたが、往路では暗くて見れなかった越後駒ヶ岳を含む山並みを望む事ができました。登頂時には今回の山行シリーズで登った『会津駒ヶ岳・平ヶ岳』も拝む事ができて、この三山の旅を回想しながら感慨深い思いで残す道程を歩きました。



次第に日も陰り始めた頃、最後の湿原・天神田代に辿り着くと、この旅も終わりが近い事を悟りました。



そして燧ケ岳への分岐をやり過ごすとゴールが見えて来ました…。
時計を見れば計った様に針は(実際はデジタルなので針はありませんが)丁度4:00pmを指していました。
目標どおり夕暮れ前にゴールできて、支障なく歩き続けられた事に乾杯ッ
いくら木道や平らな道が多いとはいえ「42㎞」という道のりは長く険しく、そして言葉では言い表せない素晴らしいもので、かけがえのない時間でした。

この日はもう雪虫が舞っていて、やがて来る長い冬を知らせていました。
自転車で言うとロードで300㎞ほど走った様な疲労感を覚えましたが、そんなものを遥かに上回る達成感と心地よい山旅となりました。
長年心の中で思い続けて来た『尾瀬を歩く旅』…又ひとつ夢が叶いました

帰路はさすがに30分も経たないうちに眠気を感じたので即行仮眠でした
歩きでの登山の旅は、とりあえず今年の目標はこれで達成…そろそろ相棒(MTB)との山旅を再開させようかなぁ…と思い家路を急いだのでありました
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