ここ数年、気になるアニメ作品がメッキリ減少したなぁーと言う印象を受けていますが、やはり「リーマン・ショック」の影響がジワジワとアニメ産業にも及んでいるのかもしれません。という状況下で、放送時間はかぶりませんが、テレビ東京系列の月曜深夜枠「アニメノチカラ」、そしてフジテレビ系列の木曜深夜枠「ノイタミナ」に気になる作品がよーやく出てまいりましたよ。
前者は今クールから放映開始した『閃光のナイトレイド』（アニメ制作：A-1ピクチャーズ）という、1930年代の上海を舞台にしたスパイアクションもの。こちらの枠は原作なしのオリジナルアニメ（いわゆるOVA）にこだわる特徴がございます。アニメーション・プロデューサーに大松裕、監督に松本淳の各氏などと元『攻殻機動隊S.A.C.』スタッフが参画しているので、期待しちゃってよろしいですかな、なんて。あと音楽は、『情熱大陸』のテーマで有名な葉加瀬太郎氏が担当しているのも話題になっているようです。
その一方の後者はなんと、今クールから放送枠を1時間に拡大して、『さらい屋五葉』（アニメ制作：マングローブ）と『四畳半神話体系』（アニメ制作：マッドハウス）を放送するとのこと。16日金曜深夜は「ノイタミナ生特番」ということで、前半は番組PR＋討論番組を強引に組み込んで、後半は『さらい屋五葉』第1回が放送されました。
笑えたのが、この15分足らず時間で討論番組を紹介しようとしたところが、初めて観る視聴者にはまったくなんのことか分からず、その後パネラーの一人の評論家、東浩紀氏がディレクターに逆ギレする場面が一瞬見られたことですな。話題のツイッターを番組に取り入れたりして、『歴史的な一日』と持ち上げたのは良かったんですが、チト時間が足りなかったですねー。
それはさておき、後半に放送された『さらい屋五葉』は初めて観たんですが、なかなか面白かったです。主人公の気弱な用心棒と「かどわかし」業を営むもう一人の主人公のストーリー展開の今後が気になります。アニメ制作のマングローブは『エルゴ・プラクシー』以来ですし、キャラデザインはあの中澤一登氏ということで、これから録画していこうと考えておりまーす。
