正吼の日記

日々の何気無い事を綴って行きますのでよろしくお願いします。

剣詩舞part3

2011年02月22日 20時53分33秒 | 舞踊
本日は詳しく入って行きましょう


基本舞台の衣装は男女共に上は紋付の着物です。
紋は各、家庭によって様々な紋がありますが舞踊の世界にも流派によってモチロン、紋は異なります
ちなみに当家は

丸に橘
流派の紋は
丸に片喰
紋は着物の両胸・後ろの襟に着けます
下は袴を着ます
紋付に袴と聞くと結婚式の新郎が着ているイメージや成人式・お祝い事と想像されるのでは無いでしょうか

着た事のある方はご存じかと思いますが動きにくいって・・・
慣れるまでは確かにそうかも・・・
でも私たちはこの衣装で激しく舞っています

踊りの種類としては一人で舞うのが独舞3人~10人で舞うのが群舞10人以上が構成劇です

独舞は吟が2~3分の絶句(漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つ4句からなり起承転結の構成を持つ)
例えば杜甫(トホ)が読んだ詩を紹介しましょう
年 過 年 白
是 看 花 鳥
何 今 山 江
帰 又 欲 逾
日 春 青 碧

右から読んでね  これは原文
これを書き下ろすと

江は碧にして鳥は逾(いよい)よ白く 山は青くして花は燃えんと欲す今春、看(みすみ)す又過ぐ 何れの日か是れ帰る年ぞ

さらに分かりやすく通釈すると

川の水は深緑で鳥はますます白く見え、山は新緑で花は燃えさからんばかりに赤く見える。今年の春も見ているうちに又もや過ぎ去ろうとしている。一体、何時になれば故郷に帰れる年がくるというのか

たった4句からこれだけの意味を伝えている事がすごいですね漢詩は素晴らしいものです
だから先人達が詠われた詩文を如何にして表現し演舞をし、見て頂ける方に伝えれねばなりません

堅苦しくなって疲れて来たので本日はここまで
本日も一枚