政経フォーラムに参加して最初に感じることは、
ゲストの議員が信念を持った誠実な政治家であることの安心感です。
日頃、内閣にいる3流政治家の信用できない言葉ばかり聞かされている毎日ですので、
政治家の言葉に信用ができるだけでも爽やかなものです。
特に、今回初めてお話を伺った階(しな)議員には、
誠実であると同時に細身ながらも政治家としての気迫を感じ、
信頼できる議員はまだまだいるのだと思えたことは収穫でした。
今回の講演・パネルディスカッション・質疑応答の中で、私が1番関心があったのは、
「 誰が西松事件・陸山会事件を指揮したか 」です。
辻 議員:226事件の将校と同じような、共鳴しあった無意識だろう。
中村議員:阿吽の呼吸で、やはり無意識だと感じる。第二次大戦の開戦が空気で始まったようなもの。
階 議員:西松事件は明らかに自民党の意志である。
と、それぞれが認識していることを話されました。
私のような情報の薄い人間には本当のところは分かりませんが、
それでもこう感じました。
少なくとも第二次大戦敗戦後には、私たちには全く気づかせないように、
一部のエリートによる確固たる日本の統治機構が築かれおり、
それは60余年経った今も増殖しながら続いているようである。
彼らは政治家の重鎮であり、各省にまたがる高級官僚であり、
、地方の首長族であり、大企業の財界人であり、
情報を独占するマスコミのトップ達なのだろう。
彼らの共通認識は、自分たちの権益とプライドを守るためにこう考えているのであろう。
特権を得るためには、まずアメリカの懐に入ること。
その特権を維持するためには、アメリカの意志に常に従順であること。
自分たちが得た特権を侵害しようとする者は、手段を選ばず必ず排除すること。
敵が強力な場合、秘密裏に各部門が暗黙の連携をして行うこと。
そこで今回の場合も、
小沢さんに対する攻撃はきちんとした指導者はいなくて、
それぞれ特権階級が自律的に動いているのではないかと思います。
ちょうど体内にばい菌が入ってきたとき、白血球が自律的に戦うように。
( 実際には彼らがばい菌なのですが )
確かに、引き金を引いたのは政権交代阻止を謀った自民党の中枢でしょう。
しかし、いったん動き出した後はそれぞれが自分たちの思惑と習性で
それぞれが勝手に暗躍しているように思われます。
勿論、それぞれが連絡を取り合う局面もあるでしょうし、
バラバラの行動を調整するため、奥の院あたりから指令が出ることもあるでしょう。
でも、基本的には本能で自律的に突っ走っているような気がしてなりません。
辻・中村両議員の説のように、バラバラに行動する者を阻止するのは、
1つの指揮系統で行動するのを止めるより一層大変だと思われます。
これに対抗するには、小沢さん常々提唱する
「根本的な機構から変える」という時間のかかる解決策を実現させるよう、
あきらめず行動し続けるしかないと、そう思ってます。
それにしても、「政・官・財・学・報」の
醜悪な癒着をあぶり出した「原発事故問題」と並び、
「 西松事件・陸山会事件」での、検察とマスコミによる醜悪な攻撃は、
ネットの発達により真実がたくさんの人の目に触れることで、
検察・裁判所の実態、政治家の理念の無さ、マスコミの情報の独占と操作など、
これまで隠されてきた日本の支配層の醜い姿を見事に浮かび上がらせました。
このことだけをとっても、
強靱で不屈の政治家である「小沢一郎」という存在は、
現存のどの政治家よりも存在感が極まっています。
これからも、私たち「そこら辺の人間」が必要とされると思われます。
とりあえず、民主党の代表選挙の投票権も手に入れたし、
「いつでもいきまっせ。」という気持ちです。
( 世話人 K.K )