政治と生活を考える会 ー責任ある自立と共生の社会をめざしてー

国民・市民として政治を見つめることが日々重要になってきています。素人の集団ですが皆様の応援をお願いします。

「第7回 政経フォーラム」のご報告 -その2-

2012-10-04 16:35:28 | 政経フォーラム
  昨日に続き今日はご報告 -その2- です。

  その前にちょっと、余談ですが・・・
  まず、東京で活動しているのならまだしも遠い関西の地で活動をする当会のことは
 全くご存知なかった孫崎先生。そりゃぁ〜そうですよね。
 ただ問題は、前のブログでも書かせて頂いたように名前も何を目的に活動してるかもわからない当会の為に
 わざわざ大阪の地までお越し頂き、講演を・・・ってお願いするにはどうすればいいか・・・
 と悩む私達にある方が手を差し伸べて下さいました。
 ご自分のブログ等でも孫崎先生のご著書を紹介されていた中村てつじ議員が、先に孫崎先生に
 コンタクトを取り、当会のことをご紹介下さったんです。そのおかげで、その後はとっても
 スムーズに話を進めることが出来たというわけです。
  当会でも当然誰も生の孫崎先生と会ったことがある者はいませんでした。
 実物はもしかして怖いのかなぁ・・・、何かお気に触ることでもしようものなら、怒って
「キャンセルします!」なんてことになったらどうしよう・・・
 なんてことが、気の小さい私達の頭の片隅を過ぎっていきます。
 でも、お電話でお話するかぎり、そんな事もなくお優しい感じだし・・・ということで
 会の当日、実際にお目にかかった孫崎先生は、本当にお優しい紳士でした。やはり一流の方は、逆に横柄な
 態度は取られないんですね。当日参加された特に女性の皆さんをすっかり虜にしてしまった孫崎先生でした。

               


  『最大のタブーに迫る! 戦後史の正体』 ご報告 -その2-

 原発、TPPとお話しました。じゃぁ安全保障の方はどうなってるんだというと・・・
この間、北朝鮮のミサイルが発射される、それでこれを守る為にミサイル防衛システムを配備しなければいけない、
と言いました。多くの人はミサイル防衛システムも何かの役に立つんじゃないだろうか、場合によっては沖縄だけじゃなく
大阪の方にも配備して欲しいと思っておいでになる方もいるかもしれません。

しかし、何の役にも立たない・・・。

 非常に簡単なんです。ミサイルが落ちてくるとき、これは秒速2kmから7kmなんです。大気圏からグンと落ちてくるので
ものすごい加速がかかります。距離によって違うんだけども。
たとえば、秒速2kmと言っても我々にはピンとこない。だけど、野球のピッチャーの球は時速150km、これを計算すると
大体秒速35mです。しかも、野球の場合、一応どこに飛んで来るかはわかってるわけですよね。それでも空振りする。
それがミサイルの場合は、秒速2000mなんですから打てるわけがない。
サッカーの場合だと、ペナルティーキックの場合、秒速30mです。それがどこに来るかがわからなくて、ゴールキーパーは
こっちかと予想を立てて飛んで押さえる。秒速2kmのものを取れるわけがない。
しかも、バッターボックスではなく、またゴールではなく、東京中、大阪中なんです。
もう出来っこないことは分かりきってる、こんなことは・・・。
だけど、ミサイル防衛システムがいると言う・・・。

 全てのところで安全保障の分野でも、原発の分野でも色々なところで嘘があった・・・。

 私は歴史家じゃないんですよ。で、何も大それて日本史の歴史を書き換えようなんていう気持ちは何もなかった。
で、一番最初は政治の関係で少しは関与したのは、鳩山さんの時の普天間問題なんです。
私は普天間で最低でも県外という流れに乗っていたんです。実は、最初は沖縄よりも別のところに行った方がいいんじゃないかと
いうことで鳩山さんに進言したんです。
これも一番最初はどこにあったかというと、沖縄の人達の70%、80%が反対してるものを実施は出来ない。
沖縄の人が反対してるんなら、それを受け止めて別の道を探すのが政治じゃないか、ということで、その代替案として
たとえば、長崎の大村という自衛隊基地の所に行くというのも有りうるんじゃないかと言ったわけです。
その時、皆さん考えてみていただければいいんですけども、日本中は大合唱だった。日米関係が壊れる。
鳩山さんは宇宙から来た人間だと。

         

 私は普天間問題までは鳩山さんを存じ上げなかった。しかし、その問題から5回ほど会って議論をしていてこの人が
おかしい事を言ってると感じたことはなかった。

だけど政治的問題はあったと思います。

 この「戦後史の正体」という本が出た時にたまたま鳩山グループでこの本を紹介してくれた。
 その時に私が申し上げたのは・・・
「やっぱりあそこで最後まで県外ということを言って欲しかった。
それからもっと早く自分の意見についてこなかった外務官僚や防衛官僚の首を切って欲しかった。」
と言いました。首相なんだから・・。

 ウィッキーリークスで発表されて如何に外務官僚と防衛官僚が足を引っ張っていたかということがずっと書いてあります。
今まで我々は首相が何かおかしいことをした時に足を引っ張るだろうなというのは推測はしていたけれども、
具体的な事実としては出てこなかった。

 今回は「鳩山さんがあんな事を米国に対して言ってるけども、何も応ずることはないんだよ、その内潰れるんだから」と
いう事を言っていた、という事実があった。
「鳩山さんは、あの時自分について来れない官僚は切るべきだった」と申し上げた時に、鳩山さんは

 「それだけじゃないんですよ。実は大臣もそうだったんです」

というようなことを仰ったわけです。


  -その3- へ続く